クアッドコアってどうですか?のつづき

一昨日のはてな人力検索で質問したら、思った以上に反響があったこと。

なぜだろう? と思って考えてみました。

  • Core 2 Duoに興味を持っている人
  • Core 2 Quadに興味を持っている人
  • 両方に興味を持っている人

この3種類の人が見に来られたと思うのですが、それよりも気になるのは、

  • Core 2 Duoを使っている人
  • Core 2 Quadを使っている人
  • 両方使っている人
  • どちらも使っていない人

この割合です。
なぜ気になるのかというと、「はてな」が重いから。以前よりだいぶ軽くなったのは確かに感じますが、やはりピークと思われる時間帯には待たされることが多いのです。ぼくは「はてな」が好きでここに来ているので、そのことを少し残念に思っています。一般的に言って、人間は待たされることを極端に嫌います。とくに会話では即応性がほとんどすべてを決めます。面と向かって話している人からの返事が30秒かかるとか、電話で相手の声が発せられてから5秒遅れで音声がやってくるとか、そういうコミュニケーションにはほとんどの人が我慢できないでしょう。
ちょっと話がそれますが、よかったらおつきあいください。
インターネット、とくにウェブ2.0以後の顧客参加型サービスでは、ほとんどリアルタイムのコミュニケーションが可能になった。しかも新しい人との出会いにかかるコストがほぼ無料になった。このような状況では、相手の言ったことに即応することが可能です。逆に言えば、相手からも即応性を求められる事態が持ち上がってくる。そんなときに相手からなかなか返事が返ってこない、「どうしたんだろう、○○さん」その一方では、送信したはずの情報がなかなか相手に届かない、「早く処理してくれよ、ぼくはしっかり書いて送ったんだから」という事態は多くの人にとって、我慢ならないストレスとして働くでしょう。これがパソコンの限界だという具合に思っておられる方も数多い。インターネットはリアルタイムなのに、パソコンがそれを邪魔する。それは誰も望んでいないことでしょう。(あるいは望んでいる人がいるのかもしれない)
ウェブ2.0がこれから大きな変化をはじめるとしたら、個人のパソコンの処理能力の向上がそれを後押しする。人間の頭の能力にくらべたら、まだまだパソコンのCPUの能力は低い、これからに期待。というわけで、Core 2 Duoの発売は多くの人に喜ばれたのだと思われます。
パソコンの頭脳、CPUの進化は大きく進むと一般の消費者にも予測できます。それはクアッドコアCore 2 Quadが発売され、さらには「オクタコア」(8個のコア)のCPUが開発中ということもインテルは公表してしまっているからです。公表するなら早く出してくれ、楽しみに待っていると思っている方もなかにはおられるのではないでしょうか。
それで、「はてな」のサーバはCore 2 DuoCore 2 Quadが主体だということなので、さらなる増強が必要になるのは間違いなく、もはや増強は時間の問題です。単純にCPUを変えて増やせばよいのではない、ということははっきりしていますが、コンピュータの頭脳がCPUだというのはこれからもしばらく変わらないと思われます。
そこでぼくの考え。インターネットの「あちら側」と「こちら側」が連携して働くのがウェブ・アプリケーションだとしたら、「はてな」のサーバだけが頑張っても利用している人々が満足できるとはかぎらない。Core 2 Duoが多くの人の手に行きわたれば、また違った解決法を考える人が出てくると思うのです。それがいつになるのかぼくは興味をもっていて、これからもじっくり見ていきたい。とりあえずいまはサーバを組み立てることを勉強していて、勉強したことを少しずつ育てていこうと思っています。しかるべき時期がやってきたら、それを線路に乗っけて走らせてみたい。
翻訳をいろんな人が毎日やる場所があったら、インターネットを見る生活はどんな具合になるだろう、そんなことを考え中。