合同会社設立166日目、朝

港区は雨。この数日なんとなく空気が濁ったような感じだったので、雨が降ってよかった。
そういえば、VistaのSP1が正式に配布されるのは明日だった。なるほどいい時期かもしれない、と思う。1月というのはそれほど理想的ではなかった気がする。2007年1月といえば何よりもiPhoneだろう。今回は喧噪もうまくおさまって、3月でよかったとマイクロソフトも思っているのではないか。とりあえずWindows Server 2008が好評というのが最大の後押しになるだろう。あとはコンシューマが離れていくのが決定的になった状況で、企業ユーザの囲い込みをといったところか。あるいはマイクロソフトしっかりしてくれ、と誰よりも願っているのは霞が関の人たちかもしれない。国立大学などはもう少し柔軟にやっている。
さて、わたしはどうするか。この1週間まったくWindowsに触っていない。とりあえず仕事に差し支えないことはわかった。ただアップル社の情報端末については、どうしても日本語の壁というのがある。けっこうアップルはフォントで成立しているビジネスだよな、とか思ってみた。iPod TouchにしてもMacBook Airにしても英語だけで使うならよさそうだが、日本語圏で暮らしているとそうもいかないのが現実だ。ただ、日本語圏という線引きがかつての意味を失ってきている、と東京の港あたりに住んでいて思う。わたしの身の回りにかぎれば、複数の言語が混じっても、世間はけっこう動く。床屋でも、銭湯でも、公園でも、マクドでも。問題はただ、それをいやがる人が首を縦に振るかということにかかっているのではないか。
たとえば、話はずれるが。
日本語の雑誌で英語圏の人に読めるようになったらおもしろそうなのは、週刊アスキー
日本語の小説で英語圏の人に読めるようになったらおもしろそうなのは、石原慎太郎
日本語のブログで英語圏の人に読めるようになったらおもしろそうなのは、極東ブログ
こういうのをいやがる人がいるとしたら、それは逆もありうるということだろう。たしかにレッド・ソックスに松坂がいなかったら日本で放映してもおもしろくないだろう。パパラッチもヨーロッパから出てしまえば無力、いや無銭だろう。コリン・ジョイスの見た日本に異論をはさみたい人も多いだろう。
ではどうするか?
ただ改宗すれば済むものではない、というのははっきりしている。ヨドバシカメラで改宗が済むのなら、もう話はついているだろう。銀座に行けば公認されるとか、それも違う気がする。わたしにできそうなのは、アキバの変化を見逃さないということくらいだ。
パラダイス鎖国』とは海部さんうまく言ったなと思う。該当する話にかぎれば東京はあまりに住みやすいので、改宗する必要がそもそもない。西海岸はたぶん、必要に迫られる状況がある。どちらがいいのか、わからない。だがひとつ間違いなく言えるのは、改宗する必要がないという状況はいつまでもつづくものではなくて、相対化される芽はすでに出ている。
追記
ああ、finalventさん書いていた:極東ブログ: [書評]「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート(コリン・ジョイス)