グーグルは言われていたほど衰えていなかった

グーグルが2008年第1四半期の決算を発表、純利益は31%増加

Googleは米国時間2008年4月17日に,2008年第1四半期の決算を発表した。売上高は51億9000万ドルで前年同期の36億6000万ドルと比べ42%増収。会計原則(GAAP)ベースの純利益は13億1000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は4.12ドル)で前年同期の10億ドル(同 3.18ドル)と比べ31%増加した。

米国以外の地域からの売上高が全体の51%

第4四半期の売上高は51億9,000万ドルで、前年同期比42%増、前期比7%増だった。このうち米国以外の地域からの売上高が全体の51%に相当する 26億5,000万ドルと過半数に達した。前年同期は47%、前期は48%だった。ただし、これは2008年1〜3月期におけるドル安が要因であり、前期の平均レートで算出すると売上高が1,800万ドル低い数字になるという。

景気後退を見越した悲観的な見方を晴らす好調な決算

「われわれが検索、広告、オンラインアプリケーションで革新を続けていることが、われわれの製品ラインにおいて世界的に健全な成長を引き出し、好調な四半期決算を生み出す結果になった」と、同社の最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は声明の中で述べている。
景気後退の流れを受け、Googleのペイドクリック成長率が鈍化するのではないかという懸念の中での好調な決算発表となった。

ウォール・ストリートではグーグルによる質の低いクリックの取り除きがかえって徴収額を増やすと見る向きも

それでもグーグルが力強い収益成長を達成できていることは、クリック件数の伸びの鈍化は、質の低いクリックを取り除くためにグーグルが取っている手段の結果だ、とする一部アナリストの主張を裏付けているもようだ。こうしたグーグルの動きは、有料クリック件数の伸びに響くものの、同社がより多くを徴収することを可能とするとみられる。

Barron's OnlineのEric Savitz記者、有料クリックの減少騒ぎを呼んだコムスコアはグーグルの一部しか調査していなかった

But that may not be an accurate conclusion. ComScore actually measures only a slice of paid clicks: it looks only at domestic Google search ads - it does not include AdSense, the company’s offering for non-Google sites, and it does not include non-U.S. business, which as the company noted today now accounts for just over half of total revenue. Google does not break out the specific slice that ComScore measures. So ComScore might be dead on, but there isn’t any way to know.

WiredのBetsy Schiffman記者、事前にアナリストに取材、リンゼイ氏はマイスペースとの取引関係を理由に楽観視していた

"We're actually feeling very positive about Google," says Lindsay. "We expect higher growth [than the consensus average] for revenue and less for earnings, largely because of the MySpace deal. There's nothing [in social networking] that we can see that's changed or improved since the fourth quarter, so we're expecting a bit of the same."

まとめのようなもの

  • グーグルが2008年第1四半期の決算を発表、純利益は31%増加
  • 米国以外の地域からの売上高が全体の51%
  • 景気後退を見越した悲観的な見方を晴らす好調な決算
  • ウォール・ストリートではグーグルによる質の低いクリックの取り除きがかえって徴収額を増やすと見る向きも
  • Barron's OnlineのEric Savitz記者、有料クリックの減少騒ぎを呼んだコムスコアはグーグルの一部しか調査していなかった
  • WiredのBetsy Schiffman記者、事前にアナリストに取材、リンゼイ氏はマイスペースとの取引関係を理由に楽観視していた