オープンドアはあなたの所有する自宅に値段をつけることで事業を開拓(2)

オープンドアは公開および非公表のデータを抽出する自社開発のアルゴリズムを使って公正と見込まれる価格を算出する。それでも同社は、提示する価格により確かな根拠を得るため、人の手によって算出までの段階を踏む。これにより、ジロウの「ゼスティメート」自宅価格査定機能などのオンライン査定に対抗する。オープンドアが売主に価格提示のイーメールを送信する前には、数分間でオープンドア社員がオンラインでのかんたんな目視のチェックを行なう。そうして価格提示が送信される。社員は物件の写真があればそれを精査し、さらにグーグル・ストリート・ビューなどのツールも利用する。それによって査定価格を左右する要素があるかを確かめる。たとえば、電線が眺望を遮っていないかなどだ。
売主がオープンドアの価格を受け入れた場合、同社は提携する不動産仲介業者を紹介するか、不動産鑑定士を派遣してその物件情報が申告された通りかを確認する。売主は売買の決済日を選ぶことができ、オープンドアの価格提示受け入れから3日後から60日後までの期間が対象となる。このような自動化されていない手続きについても、オープンドアを通じての売却は従来の自宅売却プロセスにかかる時間を大幅に削減することができる。関連する書面作成の作業もオンラインから行なうことができ、売主が希望する面会場所を設定することもできる。オープンドアでの売却は迅速に行なうことができるかわり、公開市場で見込まれる売却よりも数パーセント分安い値段での売却となることもある。それはウーも認めている。だが、長い目で見れば、提示される価格は徐々に上がっていく見込みだ。
「長い目で見れば、従来の方法での売却とほぼ同程度になることを目指しています」とウーは述べる。
また、オープンドアは売主に5.5パーセントの手数料を課する。売主が不動産仲介業者へ支払う手数料の相場とそう変わらない割合である。(オープンドアは提供する都市圏での仲介業登録業者である)。また、同社は売却にかかる費用は売主と折半する。続きを読む)
(From the Re/code blog post. Thanks to Jason Del Rey.)