イーベイCEOジョン・ダナホーは分社時に取締役を退任しペイパル取締役会に加入の見通し

イーベイCEOジョン・ダナホーは、同社が来年に予定する 決済部門であるペイパルの分社化に併せてイーベイの取締役 会を退任する見通しであることが、彼自身から話を聞いた2 名の人物により明らかとなった。ダナホーはこの2名に対 し、代わりにペイパルの取締役会に加入する予定だと述べ た。ダナホーはそれまで、両社の取締役会か、少なくとも1 社の取締役会に加入すると表明していた。 ダナホーの決断に影響したとみられるのは、イーベイ幹部デ ヴィン・ウェニグ(ペイパル分社化によりCEOになる予 定)が前職での上司に遠慮せずに会社運営ができるよう望ん だためだと情報源の1人は言う。 現在イーベイCFOであるボブ・スワンはイーベイの取締役 会に加入するが、ダナホーはペイパルの取締役会のみに加入 する意思を堅持するものとみられる。 イーベイのスポークスマンであるアラン・マークスによれ ば、分社時のイーベイの取締役会によって決定された議決が 新たな取締役を選任するという。 9月にイーベイはペイパルを分社化し株式公開企業とすると 発表した。それに先立ち、カール・アイカーンサンホゼを 本拠とするイーコマース企業である同社に対し、産業内のト レンドを理由に分社化を株主提案していた。「コマースと決 済は分離していくというより、結合していくものと考えてい ます」とダナホーは1月にリコード誌の取材に対し述べてい る。だが9月にはダナホーの口調は変わってしまった。 ペイパルの取締役会に加入することで、ダナホーはイーベイ 社内でもっとも急速に成長する事業に肩入れすることにな る。ペイパルの売上高は昨年第3四半期の19.5億ドルか ら20パーセントの伸びとなった。これはイーベイの中核事 業であるマーケットプレースの売上高である26億ドル(同 時期で6パーセントの伸びだった)とそう大きく変わらな い。この成長率が続けば、ペイパルがイーベイを売上高で追 い抜くのは数四半期とかからない見通しだ。両社とも分社後 も、協働で事業を行なっていく商契約を継続する必要があ る。この契約が両社の事業にどういった財務的影響をおよぼ すかは不明である。(続きを読む) (From the Re/code blog post. Thanks to Jason Del Rey.)