テンセントとグーグル・キャピタルがインドのヘルスケア・スタートアップのプラクトに投資

インドのスタートアップに資金が流入しつづけていることの兆候がまたひとつ。中国におけるインターネットの巨人であるテンセント・ホールディングズはインドのヘルスケア情報プロバイダーのプラクトに9千万ドルの資金調達ラウンドの主幹事として参画した。
今回のラウンドではプラクトの累計調達額が1億24百万ドルに達する見通しで、グーグル・キャピタル、ソフィーナ、セコイア・インディア、アルティメーター・キャピタル、マトリックス・パートナーズ、セコイア・キャピタル・グローバル・エクィティーズ、そしてロシアの億万長者であるユーリ・ミルナーも投資家として名を連ねていることが木曜日に同社発表で判明した。
今回の案件はテンセントにとってインドに出資する珍しい一例である。中国における競合のアリババ・グループ・ホールディングズは傘下の金融部門を通じて、同国におけるモバイル・ウォレット最大手ペイタムに出資している。アリババはさらいインドのオンライン・マーケットプレースであるスナップディール・コムにも出資する交渉を行っている。
インド国内において従来型携帯電話からスマートフォンへの移行が進むにつれ、モバイル・インターネット・サーヴィスの市場が開花する可能性が高まり、ヴェンチャー・キャピタルに加えて合衆国やアジアのテクノロジ大手からの資金が数十億ドル流入している。
ラクトはコンシューマを対象に、歯医者や開業医といったヘルスケアのプロフェッショナルに連絡をとるためのオンライン検索ツールを提供している。同社はウェブサイトのほかにモバイル・アプリによって、現在地、診療費といったいくつかの観点で分類した検索結果をフィルターすることができる。さらに、医師向け有料サーヴィス「プラクト・レイ」も提供する。クリニックがスケジュール管理、医療機器、会計などをデジタル化するのに使われている。同社は今後、新規市場開拓のために調達した資金を投入するという。
「わが社は多くの人にとって、自分の健康を、また自分の大切な人の健康を増進するための、一か所で用が足りるアプリを構築するために専念してきました」とプラクトの創業者兼首席経営執行役員であるシャシャンク・N・Dは声明文で述べている。
ラクトは現在世界中で1500名の従業員を雇用しており、インドのほかにはシンガポール、フィリピンでも運営している。同社は12か月間で1000名の人員増強を計画しており、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中東、アジアの各国で事業展開をめざすという。月間ベースでは1千万件を超える検索数を達成していると同社は表明している。続きを読む
(From the Digits blog post. Thanks to Jake Maxwell and Juro Osawa.)