スナップチャット渉外担当幹部ヘーゼルベーカーがユーバへ移籍

スナップチャットが名を成したのは、ほんの数秒で消えて行く写真のやりとりだった。同社の幹部社員の在任期間もまた、ほんの短いあいだに消えて行くかのようだ。
その具体例が明かになったのは火曜日、ユーバがジル・ヘーゼルベーカーを起用した。彼女はスナップチャットの渉外担当幹部を務めてきた。ヘーゼルベーカー氏がスナップチャットに加入したのは1年と少し前のことだ。
ヘーゼルベーカー氏はユーバの渉外およびパブリック・ポリシー担当ヴァイス・プレジデントに就任する。ユーバでは合衆国内外で課題の山積する厄介な政策対応を率いる人事を求めていた。そのためヘーゼルベーカー氏は適任とみられ、2007年から2008年にかけて彼女はジョン・マケイン上院議院の下で渉外チームを率いてきた経験をもつ。また、209年にはマイケル・R・ブルームバーグニューヨーク市長選でも同様の実績がある。その後彼女はグーグルに移籍し、危機管理および政策を取りまとめ5年にわたって勤続した。
「ジルと一緒に働くことができ、ワクワクしております」とユーバの首席経営執行役員ラヴィス・カラニックは声明文で述べている。「彼女はオプティミスティックなリーダーであり、それでいて公共政策の表と裏に精通している、ユーバの今後の成功に大きく寄与する存在です」
ヘーゼルベーカー氏のスナップチャット退社についてはリコード誌がすでに報じていた。写真メッセージング・スタートアップである同社のせわしない出入口を通り過ぎていった一人となる。スナップチャットは2014年にインスタグラムから事業統括者のエミリー・ホワイトを引き抜き、チーフ・オペレーティング・オフィサーとして迎えた。ホワイト氏は15か月後に同社を退社した。フェースブックの事業開発幹部から移籍してきたマイク・ランドルは7か月という短い在任期間だった。グーグルのエンジニアリング・ディレクターから移籍したピーター・メーナスンは6か月でスナップチャットを去った。
一方ユーバも渉外担当幹部において頻繁な人事異動が続いた。昨年同社はデーヴィッド・プロフを起用したことが大きく報じられた。彼はワシントンでの経歴が長く、オバマ大統領の下で選挙キャンペーンの顧問を務めた後、政策および戦略担当シニア・ヴァイス・プレジデントに就任した。5月に同社は方針を急転換し、グーグルで渉外統括者を務めたレーチェル・ホエットストンを政策および渉外担当シニア・ヴァイス・プレジデントとした。これによりプロフ氏は「チーフ・アドヴァイザ」という職名へ転向しユーバの取締役になった。プロフ氏は引き続きユーバの地方別の政策課題のためロビー活動を行っている。 7月に彼はニューヨークの路上でビル・ド・ブレジオ市長の政策に反対する示威運動を率いた。ユーバの同市内での事業拡張を妨げるおそれが生じたためである。
ヘーゼルベーカー氏については、グーグルでの元同僚であるホエットストン氏と合流することになり、 彼女の直属に入る。アメリカ国内の公共政策に携わる傍らで、彼女は事業提携および幹部間連絡も担当する。
スナップチャットのスポークスウーマンはヘーゼルベーカー氏の今後の活躍を祈念致しますと表明している。 続きを読む
(From the NYTimes.com blog post. Thanks to Mike Isaac.)