アルファベットはグーグル・ファイバーをテクノロジ親和度の高い都市へ展開を公約

アルファベット社は、高速光ファイバーインターネット網を整備中の3都市のほかに、幾つかの都市で提供の可能性を検討していた。
以前はグーグルの名で知られていた同社は、フロリダ州ジャクソンヴィルフロリダ州タンパ、オクラホマ州オクラホマ・シティの各都市首長との協議で光ファイバー接続「グーグル・ファイバー」の準備を進めていた。
グーグル・ファイバーは毎秒1ギガビットという高速の通信が可能で、合衆国内の平均ブロードバンド・サーヴィスの100倍にもなる。ユタ州プローヴォ、テキサス州オースティン、そしてミズーリ州カンザスシティで提供されている。
アルファベットはこのほかにも6都市において新規展開を公約している。同社は今回新設された3都市はテクノロジ親和度が高いと判断したとブログ記事で述べている。「これらのテクノロジハブには起業家精神が根付いており、スモールビジネスを育てる土壌があります」とグーグル・ファイバー拡張担当ディレクターを務めるジル・シューヒマッハーは述べている。彼女はジャクソンヴィルをテクノロジ職種の盛んな都市トップ10に入ると紹介した。また、タンパは若年層の起業に最適な都市リストに掲載されたほか、オクラホマ・シティは事業を打ち立てるのに最適な都市と認定された。
グーグル・ファイバーにはお金がかかる。同社はケーブルを敷設するために路面を掘り返すか、電柱に括り付ける工場を行う必要がある。アナリストの推計では1戸あたり500ドルの負担が必要になるという。都市の選出に先立ち、同社は自治体がコスト低減に積極的か、また敷設の許可を融通できるかといった調査を行う。
これらの3都市に進出したといっても、従来のインターネット・プロバイダをやめてアルファベットの光ファイバー網に乗り換えるのにはリスクがないわけではない。ワールドシリーズが見られなくなることだってある。実際にカンザスシティで火曜の夜に起きたことだ。地元民にとって年でいちばん大事なスポーツ催事のさなか、グーグル・ファイバーは5分にわたって障害が生じた。
「よりによってこんなときに、と皆さんの感じることはわが社も承知しております」と同社はツイートで述べている。
原因としてセキュリティ設定が過剰に反応したせいで一部のユーザがグーグルのサーバへのアクセスを拒否されたと同社は指摘する。
「わが社では今回のような事態が再び起きないよう、以前にも増して基準値を高める取り組みを進めています」とグーグル・ファイバーのスポークスマンは述べている。続きを読む
(From the Digits blog post. Thanks to Georgia Wells.)