「ウェブ時代をゆく」を読んで、「心の中でいいなと思ったら口に出せよ、と思う」に釣られてみる

伊藤直也さんの「naoyaの日記」を読んで、いいなと思ったので口に出してみようかなと。

はてブ新聞」をいまさらだけれど徹底肯定する

はてなブックマークの今日の一日のサマリみたいなのを毎日、人手でサマリしつつ自分なりの感想とかをつけて公開したら面白いと思うなあ。はてブ新聞。
(はてブ新聞 - naoyaの日記 - naoyaグループ 2006-07-13)

というアイデアですが、さらっと言っているから見落とそうと思えば1秒で済む。でも考えはじめたら小1時間考えたくなる。というわけで、考えてみるわけですが、どうやら考えて実行している人がいた模様。

そうそう、まさにこういうのですよグッジョブ。
○○分で分かる7月のblogというコンテンツが ITMedia かどっかにあった気がするけど、こういう振り返り系コンテンツは需要があると思うんですよね。
(はてブ新聞#2 - naoyaの日記 - naoyaグループ 2006-07-14)

この褒め方っていうのかな、「グッジョブ」のひとことだけれど、もしぼくが言われる側だったら思わず頬が緩んでしまうだろうな、と。で、その後で軽く具体例と分析。それも「振り返り系コンテンツ」と丁寧にネーミングまでしてくれて。ああ、こうやって深い優しさをさりげなく出す人なんだな、と。

はてブ衆愚論」

  • 人が少ないときは偏ってるからだめだー
  • 人が増えてきてマスに近づいてきたら衆愚だー

と言われて悲しい(笑) 。
まあ、それを衆愚と思うか、それがいいと思うかはまあひとそれぞれなのだけど、人が増えるとトップページみたいなところが異質化するのは避けられないよなあ。
(最近のブックマーク - naoyaの日記 - naoyaグループ 2006-08-19)

これは佐々木俊尚さんの『ネット未来地図』でも紹介されたfladdict.net.blogさんの「はてなブックマークが物凄い勢いで衆愚化していっている。」の2006年08月19日のエントリを受けてすぐのnaoyaさんの感想だけれど、非難されたブロガーの第一声としては、「見習いたいなあ」と素直に思ってしまう。問題がそうたやすいものではないという客観的な分析があるだけではなく、ぶれない主観に支えられた簡潔な提案もある。

自分の中では、人気エントリーじゃなく「お気に入り機能」がはてなブックマークで情報を集めるときの一番重要な機能という風に思ってたりもして、どうやって使い手にそれに気づいてもらうかが今後の課題かなーと思う。ソーシャルブックマークの重要なところは、人気情報を教えてくれるかどうかということよりも、他の人が見てる情報が分かるというところだよなと。
(最近のブックマーク - naoyaの日記 - naoyaグループ 2006-08-19)

すごい。そうか、「お気に入り機能」がはてなブックマークでは実の主役なんだな。ぼくは全然知らなかった。でもこれから使ってみようと思っている。

2007年、安定期に入ったと思われるはてなブックマークを振り返るnaoyaさん

それで、気になる今後の方針だけれども、インフラ関連は引き続きこの調子でやっていきつつ、一部でご指摘いただいていることもあり、ユーザビリティ関連にも力を入れられればと思っています。あと、メディアとしての性格をもう少し押し出していって、社会的に意義のあるサービスに育てられれば...という野心もあり。何か大きな出来事がおこったとき、ここに来れば世の中の人が本当に思ってることが分かる、ブックマークツールとしての性格を殺さないようにしつつ、そんなメディアにもしたい。
(はてなブックマークの今後の方針 - naoyaの日記 - naoyaグループ 2007-02-14)

ふむふむ。「何か大きな出来事がおこったとき、ここに来れば世の中の人が本当に思ってることが分かる」というのは、jkondoさんが好んで言いそう。名づければ「わかりやすい因果関係キャチフレーズ」かな。最近のjkondoさんの「初めて来た人がすぐに使えるはてなにしたい」もよかった。これってはてなアイデンティティの重要なひとつだろうなあ。

ブックマーク全体を公開/非公開しか選べないということは、公開にしてる限りどんなブックマークでも「人に見られるかも」という意識でブックマークしないといけない。崖っぷち。でもそんな状況だからこそ「ほんとはプライベートにしてたかもしれないけどいいや」と思ってパブリックにブックマークする、あるいはパブリックに公開できるものだけに厳選してブックマークするっていう行動が生まれるかなとか。
(個別の公開と非公開 - naoyaの日記 - naoyaグループ 2007-04-17)

これもぼくは知らなかった。「気づいていないところで、はてなはすごい」というのを改めて感じた。ぼくのブックマークは人に見られるかもどころか、そのままダイアリーに移植したりするくらい公開しているんですが、プライベートにしておこうかというあたりのブックマークを載せちゃうとスリリングなおもしろさが引き出されるということかな。ほんとのプライベートならFirefoxでもいいわけだし。そこまで考えて決めているとは、全然気づかなンダ。

例えば 2ちゃんねるは 1,000 件でスレッドが終わるけど、1,000 件で終わるのが理由で 1,000 にいったところでスレッドの内容で話が重複してれば分割されてどんどんスレッドが増殖してく。あと 1000! とかいう変な文化が生まれたりもした。そもそも 1000 みたいな仕様になったきっかけはよくしらない、2ちゃんねる以前のときの仕様を参考にしてるのか、システム的な理由なのかはわからないけど、何にしても 1000 で終わるっていう機能的に見たら変な制約が、2ちゃんねる独特のものを生み出す。
(個別の公開と非公開 - naoyaの日記 - naoyaグループ 2007-04-17)

うんうん、2ちゃんねるはおもしろいよね。「どうしてほかの匿名掲示板はいくらでもあるはずなのに、2ちゃんねる2ちゃんねる以外と違うのか?」という質問に答えてもらった感じ。この簡潔な説明、誰かが引用して「インターネット発展期10年史」みたいな本がつくられるときに残してくれないかな。
と、まあ、こんなところで。梅田さんの本は、褒めるよりも乗っかっちゃったほうがいいのかな、とか思いつつ、お腹がすいてきたので、ご飯たべよう。