合同会社設立133日目、昼

港区はうす曇り。昨晩の雪は嵐のようにやってきて、嵐のように去っていった。こういった雪の降り方には見覚えがあった。春先のナントカ、というやつだ。そのあたり、鳥もだいたいわかっているらしい。わたしの部屋のある建物の二軒先はフランス大使館の森なので、そこにいる植物や動物はもう100年くらい同じ場所でつづいている遺伝子の子孫かもしれない。もしそうならば、気象についてはわたしなどよりずっと敏感だろう。鳥の様子だけでなくこの場所にいると、100年来の空気を吸うことができると自分で勝手に思っている。ただひとつ気がかりなことがある。この古く深い森を切り拓いて新しい建物をつくろうという計画があるらしい。早ければ4月にも工事が始まる。

この場所で仕事ができるのはいつまでだろうか、とふと考えてしまう。
さらにこんな計画もあるらしい。