即時認可の力

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
ウェブ・ヴィデオの初期を振り返ってみると、ウェブにヴィデオをアップロードする競争に誰が勝つのかは、はっきりしなかった。ユーチューブがあり、ヴィメオがあり、さらに大物としてグーグル・ヴィデオもあった。ユーチューブが断然、使い勝手が優っていた。
グーグル・ヴィデオは、アップロードしたヴィデオが見られるまで、数日待つことを要求していた。これがとてもじれったいことは、ちょうど4年前の今日書いたこの投稿でも述べた(これはなにかの偶然か?)。このくだりが要約になっているだろうか。

インターネットになにかを投稿するのは、即時で完了する必要がある。もし、この投稿をタイプパッドで書き込んで、結果が表示されるまで10分待たされるとしたら? もし、フリッカーに写真を投稿して、それを見られるようになるまで1日かかるとしたら?

この投稿のことを思い出したのは、今朝バイジャンがモバイル・アップスについて書いた投稿を読んだのがきっかけだ。バイジャンはディヴェロッパとアイフォン・アップ・ストアについて、まったく同様のことを述べている。

ディヴェロッパはアップルのアップ・ストアに対し、(控えめに言って)非常に不満が募っている。アップデートがリリースされるまで、ディヴェロッパは4週間も待たされることがあると聞いている。これは正常に機能しているとはいえない。

アップルがすべてのアップを認可にかけている問題は、グーグルがすべてのヴィデオを認可にかけていた問題のと同様である。自分のサーヴィスに、質の保証されたものしか認めたくないのだ。ケータイで動作するソフトウェアに関しては、なおさらのこと重大なことだとわたしは思う。
この視点について、論理を立てて議論をするつもりではない。だがわたしはこんな風に思っている。即時の満足は、コンシューマにとってもディヴェロッパにとっても、強大な力である。ウェブは即時の満足という力をうまく使ったことによる成功談にあふれている。また、ウェブは人々を長く待たせすぎたことによる失敗談にあふれている。