ソーシャルが検索を上回る理由

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
今回は論議を生みそうな題をつけたが、ソーシャルがつねに検索を上回ると言いたいのではない。だが「コンテント・ファーム」と検索に最適化されたコンテント制作について、あちこちで声が挙がっているので、ここで触れておく価値のある話だと思う。
アーリントンが「ハンド・クラフトのコンテントの終わり」という投稿を書いたのがはじまりだった。リチャード・マクマナスが同じ日に「コンテント・ファーム: メディア、ブログ、グーグルが懸念をつのらせる理由」という投稿を書いてこれに続いた。そして週末にはポール・ケドロスキイが検索スパムの問題について、彼自身が自動皿洗い機を探してしたときの話をもとに書いていた
グーグルのようなウェブ・サーヴィスがウェブのトラフィックの大半(多くのサイトでは50%以上)をコントロールするようになると、スパムの問題が大きくなる。グーグルでは数千人もの従業員がスパムを退治するための仕事に関わっている。そしてグーグルはできるかぎりの力を尽くしている。だがスパムを完全になくすことは困難だ。力を尽くしても、限界はある。
そしてさらに悪いことには、これはマイクとリチャードも言っていることだが、検索エンジン向けのコンテント制作の活動である。「コンテント・ファーム」と呼ばれる、検索用語のトップを取るためにコンテントを制作する手法のことだ。アーリントンはこれをファースト・フードになぞらえている。安く、早く、だが不健康である。
わたしはアーリントンの投稿のコメント欄の最後のほうにコメントを書き込んだ。

ソーシャル・ツールはなにが屑で、なにが屑でないかを見定める力を与えてくれる。わたしたち自身のソーシャル・グラフがその役に立ってくれる。自身のソーシャル・グラフのなかでスパム活動をすることはとてもむずかしいことだ。

インターネットは巨大なコンテント制作マシーンである。日々爆発的な勢いで制作されるコンテントをわたしたちは目にしている。そのほとんどはゴミだ。だがその一部はゴミではない。マシーンが役立つものを見つけることを助けてくれることもある。だがマシーンの助けに加えて、友達や信頼できる情報源の力が加わると、助かることもあるし、その力は一層強くなるだろう。