ドロップボックスがA/Bマーケティング試行サーヴィスのプリディクティヴエッジを買収

ドロップボックスがまたひとつ買収をした。プリディクティヴエッジはイーコマース・サーヴィスをパーソナライズし柔軟な価格設定ができる方法を開発してきた。マーケターはこれを利用し顧客に対しA/B型試行を実施できる。
このサーヴィスは終了となり、創業者たちは別の課題に取り組むことになる。サイトに掲載された告知には次のように書かれている。

プリディクティヴエッジはドロップボックスと合流します!
今後はA/B型試行の枠にとらわれない広い課題に取り組んでいきます。本日より弊社サーヴィスへの利用登録はできなくなります。また既存のお客様にはサポート終了を通知しております。皆様のこれまでのフィードバックとご支援にたくさん感謝します。ここからが次のチャプターの始まりです!

新しい、未知のチャプターだろう。
創業者たちによると、このプロダクトは今後開発は継続されないという。今後彼らが取り組むことが何であれ、これまでのテクノロジが果たして、どのように生かされるのか、あるいは生かされないのかは興味の的である。フーのリンクトインのプロファイルには「ドロップボックスでメールボックス開発」と書かれている。
プリディクティヴエッジはイーコマースにおける先端かつ急成長の分野に進出してきた。たとえば、ユーバの同業者が柔軟な価格設定を行うのに利用されるほか、イーコマース・サイトではその商品を閲覧しているのが誰かによって価格を使い分けるなどだ。
これはドロップボックスにとって17番目の買収となり、直近の6社のうち5社はエンタープライズ向けサーヴィスに特化している。というのは、なかにはドロップボックスがビジネス利用者の売上高を加速させようと土台作りを進めているとは思えない向きもあるかと推察されるためだ。
プリディクティヴエッジはスタンフォードの大学院生2名と、ペンシルヴァニア大学院生1名により2010年創業された。ペンシルヴァニア大学のケヴィン・リウ、スタンフォード大学のスティーヴン・ウーとマーティ・フーである。同社は大学内のスタートXアクセラレータの一部だった。(続きを読む)