AMDは四半期決算で市場予想をわずかに下回る、PCマーケット回復は道半ば

アドヴァンスト・マイクロ・デヴァイシズは第2四半期決算で市場予想をわずかに下回る損益を発表した。PCマーケットでの減速が響いた。
AMDはPC向けプロセッサで2位の発売元で、そこからコンピュータ・メーカーの成績を推測することができる。同四半期の営業収益は14億4千万ドルと、前年同期の11億6千万ドルから増加した。最終損失は1株当り5セントと、前年同期の10セントから減少した。非GAAP方式会計基準で1株利益は2セントで、前年同期の9セントの欠損から黒字に転じた。
アナリストの予想平均値は14億6千万ドルの営業収益、3セントの1株利益だった。時間外取引AMDの株価は14パーセント下落した。「今四半期の決算において、AMDは営業収益の強い伸びと財務状況の改善により好調な上半期の発進を達成しました」とAMDプレジデント兼CEOローリイ・リードは述べた。「弊社の改造戦略は順調で、通期決算においても非GAAP方式会計基準での黒字達成、前年比の増収を見込んでおります。今後もビジネスモデルの強化に取り組み、多種多様なマーケットへ差異化のとれたソリューションを提供できる、柔軟な企業にしていきます」
AMDの戦略は規模に勝るインテルが支配的地位にない分野に特化することにある。ゲーム・コンソールほかセミカスタム設計のチップに重点化しており、超小型サーバ向け低消費電力マイクロプロセッサにおいてシーマイクロ社のマイクロサーバ事業と連携している。さらに、インテル対応x86サーバ向けチップと比べて消費電力の低いARM設計64ビットのサーバ向けチップも生産している。
全体として、PCマーケットは台数ベースで2013年から7パーセントから10パーセント減少するとみられる。AMDにおいては同四半期は9億4800万ドルのマーケットとなった。 コンピューティング・ソリューションの営業収益は前年同期比で20パーセント減少。マイクロプロセッサ出荷の減速が響いた。マイクロプロセッサの平均販売価格は前年同期比で増加した。グラフィックスおよびヴィジュアル・ソリューション部門の営業収益は前年同期比で141パーセント増加した。これはエクスボックス・ワンやプレイステーション4の販売によりグラフィックス・チップの販売が増加したことによる。AMDニンテンドーWii U向けチップも生産している。(続きを読む)
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Dean Takahashi.)