ジンガは売上高が予想に届かず、通期見通し引き下げ

ジンガは現在、会社を挙げてのモバイル対応の再構築に取り組んでいるが、この再構築にはもうしばらく時間がかかりそうであることを、同社は本日の第2四半期決算発表で述べた。
サンフランシスコを本拠とするゲーム企業である同社は、6月を期末とする四半期において、売上高が1億7500万ドルとなったことを公表、前年同期比6.6パーセント減となり、これはアナリストによる予想中央値である1億9100万ドルを下回った。また、通期見通しを8500万ドル引き下げ、予測範囲を6億9500万ドルから7億2500万ドルの間とした。
ジンガの株価は取引終了直後に9パーセント下落している。このたび同社のモバイル売上高はウェブ版のフェースブック向けゲームおよびジンガ・コムの合計をはじめて上回った。月間アクティヴ・ユーザ数は前年同期比34パーセント増加した。新作モバイルゲーム「ファームヴィル2: カントリー・エスケープ」の効果が現れたものとみられる。アップアニーの調査によると、ファームヴィルの初代モバイルゲームは合衆国内のアイパッド向けアップストアにおいて、アプリの上位20位を安定して確保してきた。だが有力な競合のスーパーセル社による「ヘイデイ」には追い付くことができずにいる。ヘイデイは上位10位を維持してきた。
春夏期にリリースを計画していたゲームは、ジンガ・ポーカーやワーズ・ウィズ・フレンズなどのモバイル先行開発が遅れており、リリースは2014年末か2015年となりそうだ。さらに、ジンガはこのたびNFLワーナー・ブラザーズとのパートナーシップにより協会公認の有名プレーヤーを仮想登場させたフットボール・ゲームや、「スタンピード・ラン」を真似て「ルーニー・チューンズ」登場人物を起用したエンドレス・ランナー・ゲームを発表した。
NFLゲームの開発は、フロリダ州オーランドにあるジンガのスタジオで、マイク・タラミキンの指揮で行われた。彼はエレクトロニック・アーツに8年在籍したスポーツ・ゲームのヴェテランで、ゲーム「タイガー・ウッズPGAツアー」にも関与してきた。なお、このゲームは2013年末にウッズをマスコット・キャラクタから外している。そのため、ジンガがこのたびオーランドで開発した新しいゴルフ・ゲームにウッズを登場させる複数年契約に至ったのも納得のゆく話といえそうだ。(続きを読む)
(From the Re/code blog post. Thanks to Eric Johnson.)