アップルがブラジルでシークレットのダウンロードを停止

アップルはブラジルのアップストアにおいて匿名共有アプリの「シークレット」のダウンロードを停止した。ブラジルのデイリーモーニング紙が明かした。ブラジル国内の裁判所がアップルとグーグルに対し、ストアにおけるシークレットの取り扱い停止、並びにダウンロード済みの端末からの利用禁止を申し渡したことを受け、2日後の実施となった。
これにより、ブラジル国内のユーザはアップストアでシークレットをダウンロードしようとしてもアプリの取り扱い終了を告げるメッセージが表示される。
この数週間、ブラジルではシークレットをつかった名誉毀損に反対する声が高まっていた。ブラジル国内の法律では言論の自由が認められているが、匿名による言論の自由は認めらておれず、アプリの利用が禁止された。
市民は自分の発言に責任をもつかぎりにおいて、その自由が与えられる。問題の名誉毀損では、もし誰かがべつの誰かを中傷した場合、された側は自分を護る手段をもつ権利があるとブラジル国内法は告げている。
ブラジルの裁判所は先日マイクロソフトに対し、シークレットのサードパーティ・クライアントであるクリプティックをウィンドウズ・フォン向けアップストアから削除するよう申し渡した。マイクロソフトとグーグルのいずれも、法令遵守を実施するかの方針は表明していない。両社とも罰金が課されるまで一週ほどの猶予がある。この決定は、予備審判であり、最終の判決ではない。アメリカ企業によるアプリがストアから取り下げられるためには、アメリカ国内の裁判所により、英語で判決が下される必要がある。これはお金と時間がかかる手続きです、と語るのはマルセロ・ゼンクネルだ。彼は今回の市民運動訴訟を提起した。ブラジルのブログ、エスタードが報じている。ゼンクネルは、公式な判決が有効となるまでの期間、このたびの決定によりただちに名誉毀損が停止することを期待している。(続きを読む)
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Ruth Reader.)