クアルコムは同社製チップ活用で高精度の盗難対策へ

クアルコムは同社のスナップドラゴン・プロセッサを活用して、携帯電話が盗難された際に機能無効とするのに役立てられると表明した。この手の「キル・スイッチ」については昨今大きく宣伝されてきたが、クアルコムはソフトウェアだけに依存したキル・スイッチ作動より、ハードウェア兼用とすることの優位を説く。
「こちらのほうが一段と安全です」とクアルコムのシニア・ヴァイス・プレジデントであるラーイ・タルーリはリコードに語った。事実、チップを利用することで、窃盗犯は工場出荷時に戻すリセットをかけたり、ソフトウェアを書き換えることが不能となるためだ。
クアルコムはこの計画を詳しく日曜日に開示する。このテクノロジを来年発売の携帯電話から搭載させるという。また、旧機種のスマートフォンにも追加することもありそうだという。
もっとも、チップ機能サポートがすべてを保障するわけではない。クアルコムは携帯電話メーカーやキャリアとの共同作業によりテクノロジを最適化する必要があり、その交渉は進行中だとタルーリは言う。
クアルコムによるこのたびの対応策の背景には、盗難被害への対策が注目を集めている。カリフォルニアでは今後登場するスマートフォンにキル・スイッチの装備を義務付ける法案が提出されている。アップルはiOS7にアクティヴェーション・ロックを装備した一方、アンドロイドはより大きな問題点がある。幅広い機種、多様な機能設定、そしてグーグルの課するソフトウェア制限が比較的緩やかであるためだ。(続きを読む)
(From the Re/code blog post. Thanks to Ina Fried.)