グーグルはアンドロイド・ワンをインドで発表するが、その影響力は全員に及ぶ

100ドルのスマートフォンが現れてからしばらく経つが、グーグルが月曜日に発表するインド向けスマートフォン「アンドロイド・ワン」は携帯電話製造において重要な転機となる可能性がある。
それは大型カラー画面を備え、アンドロイドの最新版を搭載するといったことではない。もちろんそれは立派な進歩だが。
アンドロイド・ワン・プログラムでもっとも注目すべきは、グーグルがその機体に与えた筋肉にあると言える。すなわち、オペレーティング・システムのイメージを、ソフトウェア・アップデート時などにも制御することが可能な点である。
グーグルは小規模チップメーカーや知名度で劣る携帯電話メーカーと連携し、勢力均衡を調整してきた。たとえばインドではマイクロマックスやカーボンと連携し、世界的に有名なブランドを選ばなかった。そうすることでグーグルはこの業界に競争を生じさせ、100ドルでもここまでできるのだと見せつけている。グーグルがアンドロイド・ワンをインドのような新興マーケットに特化していても、クアルコムサムスンモトローラといった上位ブランドにとっては看過できない問題で、さらには中国のZTEやファーウェイなどにとってもそうだろう。グーグルがアンドロイド携帯電話で試験運用しているプログラムはこれだけではなく、その力の及ぶ範囲は広がっている。同社によるネクサスは、アンドロイド・ワンと並ぶプログラムのひとつで、こちらはミッドレンジの機種が対象となっている。サムスン製ギャラクシーSやHTCワンといったハイエンド機種においても、グーグルはアンドロイド「グーグル・プレイ」を強く押し出している。
さらにアンドロイド・ウエアでグーグルは強硬な姿勢を示し、メーカーに一律して指定ソフトウェア搭載を義務付けている。それにより、ハードウェアでの競争を仕向けるのが狙いだ。
また同社はアンドロイド・シルヴァーというプログラムに着手し、これにより携帯電話メーカーがマーケティング活動に必要な筋力をグーグルから拝借することの代わりに、カスタマイズできる領域に制約を課されることになる。
アンドロイド・ワンは6月に開かれたI/O開発者コンファレンスで初めて公表された。グーグルは月曜日にインドで記者会見を予定しており、そこでアンドロイド・ワンの正式発表が行われる。(続きを読む)
(From the Re/code blog post. Thanks to Ina Fried.)