マクドナルドのドライヴスルーで、アイフォーンで支払うには?

マクドナルドは、アイフォーン・メーカーであるアップルがモバイル決済システム「アップル・ペイ」を発表した際にそのパートナーになったビッグネームの1社である。
だがアップルがこのたびのパートナー締結により、マクドナルドの顧客がドライヴスルーでアイフォーンによる支払いができるようになると表明したとき、わたしはその支払いがどうすればかんたんになるのかと戸惑いを感じた。決済用端末がドライヴスルー窓口の壁にでも設置されて、ピタッと触れたら完了するのだろうか?
先日行ったインタヴューで、マクドナルドのチーフ・デジタル・オフィサーのアティフ・ラフィックは、その疑問に答えてくれた。彼はまず、マクドナルドがどのように会計を「シームレス」に済ませられるよう取り組んできたかを語った。わたしがラフィックに個別の話を尋ねたところ、彼は「ペデスタル」と呼ばれる方式について答えた。これがドライヴァーに差し出されるというのだ。しかし、わたしはそれでも呑み込めないので写真を要請した。
アイフォーン6やアイフォーン6プラスで支払いたい客は、その旨を会計時にドライヴスルーの店員に告げる。すると店員はドライヴァーの窓に向けて決済端末を差し出す。そこでドライヴァーは携帯電話の指紋ID認証のため指をかざす。あとは携帯電話を端末の前でピタッと触れるか振りかざす。
では、彼らは現金やクレジットを手渡すよりもこのやり方を選ぶだろうか? それは窓口に来た乗客がどちらの準備ができているかによるだろう。また、ファーストフードだけにどちらか実際ファーストかによるのではないか。
アップル・ペイの対応は、マクドナルドにとってはデジタル関連店頭対応の1つにすぎないとラフィックは言う。まもなく登場するアプリに、アップル・ペイのボタンを設置する予定だとラフィックは述べたが、アプリ操作の具体例は明かさなかった。決済機能が装備されることから、特別に製作したアプリだと推測される。これは同社がすでにアラバマ州ジョージア州で試験運用しているアプリと同様だろう。
また同時に、このたびのパートナー締結は、モバイル決済がメインストリームへと躍り出るうえでの大きな一歩になりうる。「わたし自身、スマートフォンは財布よりはポケットに入れるほうですし、3年前でも同じことを言っていただろうと思います」とラフィックは言う。「これはきっかけさえあれば、1つの企業がそれまでのやり方をガラッと変えることの一例になるのではないでしょうか」(続きを読む)
(From the Re/code blog post. Thanks to Jason Del Rey.)