元クアルコム幹部をグーグル・ファイバー統括者に任命

グーグル・ファイバーはこのたび新しいボスを迎え、これにより同社は高速インターネット・サーヴィス事業に本格進出することが見込まれる。
クアルコム幹部のデニス・キッシュはミロ・メディンの後任となる。メディンはこのプロジェクトの筆頭に並ぶヴィジョナリーである。メディンは今後グーグルのアクセス・サーヴィス担当ヴァイス・プレジデントとグーグル・ファイバーのチームに残留する一方で、グーグルによるインターネット・アクセス・プロジェクトに取り組むと同社スポークスウーマンは述べた。
キッシュはこれまでの事業運営手腕を買われ、グーグル・ファイバーによる高速インターネットおよびテレヴィジョンの新規都市進出を主導する。グーグルはこれまで、ファイバー・サーヴィスが全面的インターネット接続を提供するつもりなのか疑問視されてきた。一部には、グーグルは既存インターネット・プロヴァイダによる速度増強を刺激して、ひいてはグーグルの検索やユーチューブ動画閲覧を促進する狙いだとする見方があった。
グーグル・ファイバーの接続では、1秒あたり1ギガビットの通信が可能で、これは標準的なブロードバンド接続の100倍の速度である。
同社によるサーヴィスはカンザスシティや、ユタ州プローヴォで提供されているほか、テキサス州オースティンでの開設も見込んでいる。
グーグルは今後アトランタ、フェニックスをはじめ、34の市町村で展開を計画していると述べた。
通信他社は、超高速インターネット接続の普及を目指している。AT&Tは、光ケーブルによる「ギガパワー」インターネット接続を、グーグルが重点化を表明した6地区に拡張する計画だ。
キッシュはクレイグ・バラットに直属する。バラットはグーグルのアクセスおよびエネルギー担当シニア・ヴァイス・プレジデントを務める。グーグル首席経営執行役員ラリー・ページは先日、バラットを彼の筆頭参与の一員に迎えた。これは社内で「Lチーム」と呼ばれるサークルで、グーグルの検索、広告、アンドロイド、ユーチューブといった事業の経営決定を行っている。
グーグル・ファイバーはバラットの統括下にある高度先進事業だ。現在グーグル・ファイバーの募集職種が10以上、オンラインで告知されているほか、同社のマウンテン・ヴューのキャンパス内でも社内からのグーグル・ファイバー・チーム募集の周知が行われている。(続きを読む)
(From the Digits blog post. Thanks to Rolfe Winkler.)