グーグル、スナップチャット幹部歴任のマーナソンがオラクルのクラウド・ユニット統括へ

ビジネス・ソフトウェアの巨人であるオラクルは、クラウド・コンピューティングに本気になっており、その意気込みを示す幹部起用をこのたび行った。
事情を知る複数の人物が、リコード誌の取材に対し、2週間前にピーター・S・マーナソンをクラウド・コンピューティング担当幹部に起用したことを明かした。彼はスナップチャットのエンジニアリング担当ヴァイス・プレジデントとグーグルのエンジニアリング担当ディレクタを務めた。
先月同社がサン・フランシスコで開催したオープンワールド・コンファレンスで創業者兼CTOラリィ・エリソンは、プラットフォーム・アズ・ア・サーヴィスおよびインフラストラクチャ・アズ・ア・サーヴィス製品を今後強化していく計画を明かした。
主力事業であるデータベース・テクノロジも今後はクラウド経由のサーヴィスとして提供され、さらにクラウド・ベースの改訂版ジャヴァ・プログラミング言語が附帯する。同言語は2010年に同社がサン・マイクロシステムズを買収したことにより監修引受会社となった。
マーナソンはエリソンの直属で働く傍ら、プロダクト開発担当エグゼクティヴ・ヴァイス・プレジデントのトマス・キュリアンの右腕となる。オラクルのクラウド・ユニットはシアトル地区とベイ・エリアで「積極雇用」を進めていると言われている。だが、同ユニットはグローバル事業という位置付けである。
マーナソンは今年夏、スナップチャットに招聘されてからわずか6か月での退社となった。彼はモバイル通信サーヴィスである同社にとっては「大型補強」とされ、同社が社内のエンジニアリング人材強化を打ち出した今年初頭の目玉であった。
彼はそれまで、グーグルのアップ・エンジン設立チームのひとりだった。アップ・エンジンは、検索の巨人である同社によるクラウドおよびウェブ・アプリケーションホスティング・サーヴィスである。端的にいえば、このプロダクトを運営していたのがマーナソンだった。個人ブログで彼はグーグル・アップ・エンジンを「クラウド・コンピューティングにおけるプラットフォーム・アズ・ア・サーヴィスの先駆であり、最大手であり、影響も最大であることは論を待たない」と評している。スナップチャットは、後に判明したところでは、アップ・エンジンにとって最大の顧客のうちに入っており、それが招聘へとつながった。(続きを読む)
(From the Re/code blog post. Thanks to Arik Hesseldahl.)