フェースブック傘下のインターネット・オルグがインドネシアのキャリアとの協働でネットワーク速度向上

フェースブックは長い間にわたって、新興国において無料のモバイル・サーヴィスを提供し、フェースブック(およびモバイル・データ)利用を促進しようと努めてきた。このたび同社は傘下のインターネット・オルグを通じて、この取り組みを一層拡げることになる。キャリアとの協働によりネットワークを分析し調整する。インドネシアフェースブック利用者が世界で4番目に多い国となっており、同国でモバイル通信速度を従来より70パーセント向上させると同社は発表した。
フェースブックによると、インドネシアでの導入事例は今後他国への展開に向けテンプレートとなる見通しである。「このたびの調査を経て、弊社ではネットワークの分析、測定および改良モデルを打ち立て、これを他国のモバイル・ネットワーク事例にそのまま複製できるものと見ています」と同社は述べる。「将来のプロジェクトについては残念ながら、これ以上の詳細をお知らせできる状況にありません」
インターネット・オルグが今年からザミビアで提供する無料アクセス・アプリでは、その達成が試される。
新興国においてフェースブックの国外展開がどう受け入れられるか、貴重な事例となる。同社はこれまで新興国でのアクセス確保とサーヴィス利便性向上に努めてきたが、それに加えてキャリアとの連携も強化していく。現地キャリアと直接協働でネットワーク調整を行うことにより、フェースブックの認知度は高まるだけでなく、ゼロレート・サーヴィス展開を目指す際にも交渉力の強化となる。ここから浮き上がってくるのは、インターネット企業各社がキャリアとの関係を深化することで普及を進めている大きなトレンドである。
ソーシャル・ネットワークである同社には世界中で13億人のユーザがおり、インターネット・オルグのイニシアティヴによってインドネシアのプロジェクトを実施したが、この際に連携したのがエリクソン(インターネット・オルグ加盟企業)と、インドネシア国内のモバイル通信業者であるXLアクシアータだ。同社が公表した報告で白書が全文読める。
インドネシアは無作為に選ばれたわけではない。フェースブックにとっては世界で4番目に利用者の多い国であり、XLアクシアータはフェースブックがモバイルデータ・サーヴィス利用者にもっとも普及しているソーシャル・ネットワークだと述べている。(同社の契約者数の半分以上はモバイルデータ・サーヴィス利用者だ)。(続きを読む)
(From the TechCrunch blog post. Thanks to Ingrid Lunden.)