ユーバがグーグル・エクスプレス統括者トム・ファローズを起用

トム・ファローズは、グーグル・エクスプレスの当日配達統括者だが、このたび同社を退社してユーバへ移籍する。事情を知る複数の人物がリコード誌の取材に対し明かした。
グーグルはファローズの退社の事実を公式に認めた。
「これまでグーグル・エクスプレスで務めて来られたことは身に余る光栄で、最初はちょっとしたアイディアだったものが、やがて全国的に普及したサーヴィスとなり、有料会員や加盟店を集めることができました」と彼はグーグルの公表した声明で述べている。「今後わたしのキャリアはグーグルから離れますが、グーグル・エクスプレスがこれからも力強く伸びていくのを心待ちに見ていきます。
ファローズの上司であるサミア・サマットはグーグルのショッピング担当ヴァイス・プレジデントだが、ファローズの「大いなる貢献」に感謝し「グーグル・エクスプレスは本物のヒットで、多くの人が気に入ったと告げています」と加えて述べた。
両社にとってこの人事は思わぬ転機と言えるもので、ファローズはグーグル・エクスプレスでは最大の立役者だった。数年前にひとつのアイディアから始まったこのプロジェクトは経営陣への売り込みを通過し、さらにはリコードの取材で判明したところによると年間5億ドルの予算となったという。グーグルはファローズの後任を任命していない。
グーグル・エクスプレスは検索の巨人である同社にとって重要な地位にあり、アマゾンは人々がオンラインで商品検索するとき最初に挙がる名前となり、かつてグーグルにとってこの分野は強みであった。グーグル・エクスプレスは事実上アマゾン・プライムの2日以内配達への対抗馬であった。年間95ドルをグーグルに支払うと、無制限で当日配達の提供を受けることができる。提携するターゲット、ウォルグリーン、コストコなどが対応する。また、このサーヴィスは同社にとって広告強化の意味もある。グーグルに出稿する広告主は広告を見る人々が商品を買う人でもあるためだ。(続きを読む)
(From the Re/code blog post. Thanks to Jason Del Rey.)