フェースブックはペイパル幹部スタン・チャドノフスキをメッセンジャー・チームに起用

フェースブックはまた新たにペイパル幹部を引き抜いた。これによりフェースブックメッセンジャーを強化する。グロース担当ヴァイス・プレジデントのスタン・チャドノフスキである。
フェースブックは水曜日に今回の起用を告知した。これに先立ち6か月前、ペイパルのプレジデントであるデーヴィッド・マーカスを引き抜いて同社のメッセージング・プロダクト運営を担当させた。チャドノフスキはメッセンジャーのプロダクト・マネジメントを引き受け、マーカスの直属となる。同社のスポークスパーソンが明かした。
ペイパル幹部を起用したことで、フェースブックが今後メッセンジャーに決済機能を備えたプロダクトを取り込むのではという憶測が一層拡がるとみられる。だがチャドノフスキがペイパルに在籍していた1年半で、彼は実際には必ずしも決済を担当していたわけではない。彼の担当はグロースで、ゲーミングやソーシャル・メディアの成長期を支えてきた。彼が熟知しているのはユーザや顧客を呼び込む技術である。
彼が直近で務めたスタートアップ「アイアンパール」は「各社の成長期を支援しユーザ定着化を図る」業務に取り組んだ、とペイパルの経歴欄に述べられている。アイアンパールがイーベイに買収され同社に加入したのが18か月前のことだ。そのため、彼の決済に携わった期間はきわめて短い。もしメッセンジャーが決済機能を備えたり、コマース製品と統合するとしたら、その経歴はすぐにでも生かされるだろう。だが同社は彼の別の経験に可能性を認めているようだ。
加えて、マーカスとチャドノフスキはペイパルで1年ほど仕事を共にしていたが、情報をよく知る人物の話では、今回のリクルーティングはCEOマーク・ズッカーバーグ自身によるものだという。またこれに関わったのはジェヴィア・オリヴァンで、グロース担当ヴァイス・プレジデントである。チャドノフスキはグロース・チームに招かれたといえる。(続きを読む)
(From the Re/code blog post. Thanks to Kurt Wagner.)