フリップカートは7億ドルの資金調達で本格攻勢に

フリップカートは7月下旬に10億ドルを資金調達したが、それから6か月と経たずにインドのイーコマースの巨人である同社は新たに7億ドルの資金調達を実施し今年の締めくくりと相成った。
今回のラウンドに参加するのは既存の投資家であるDSTグローバル、GIC、ICONIQキャピタル、タイガー・グローバル、それに加えて新規のベイリー・ギフォード、グリーンオークス・キャピタル、ステッドヴュー・キャピタル、Tロウ・プライス・アソシエーツ、カタール・インヴェストメント・オーソリティが参加する。
5月に実施した2億1千万ドル資金調達に加えて、今回創業7年のフリップカートは投資金額で20億ドルを超えて2014年を終えることになる。評価額は27億ドルにのぼる。
注記しておくと、同社は将来シンガポール市場で株式公開をするための申請に入ったという。同社の登記はシンガポールになった。この申請は、株主が50名を超えた同社だが、法令遵守に問題はなく、また「株式公開をただちに予告するものではない」と同社は強調している。しかし、実際エグジットがどういった形で、いつなされるのかは疑問符がつく。
フリップカートは1万4千人を超えるスタッフがおり、月間600万回以上の訪問数、2600万人の登録ユーザがいる。今回の資金調達は「インド国内での長期的戦略投資に当てられる」ほか、テクノロジとカスタマー・サーヴィスの充実が目的だという。今年同社はファッションを強みとする競合のミントラを買収しており、こういった動向から推察されるのは競争力の多彩化によってアマゾンインド支社やスナップディールといった競合に対抗する意図である。
アマゾンは2013年にようやくインド国内でのサーヴィスを開設したが、今年から本格始動したばかりである。20億ドルを投入して現地サーヴィスを開設した(フリップカートが10億ドルを資金調達した翌日だった)同社はたとえば中国の携帯電話会社ワンプラスとの業務提携を単独で獲得するなど攻勢に出る。
スナップディールは、イーベイからの出資を受けており、また10月にはソフトバンクを主幹事とする6億2700万ドルの資金調達ラウンドを実施した。(続きを読む)
(From the TechCrunch blog post. Thanks to Jon Russeli.)