広告では、どこの広告が的中したかを知ることがカギ

広告にまつわる尽きせぬ謎とは、来る日も来る日も爆撃のごとく投下されるメッセージのうち、いったいどれだけが実際我々を購買へ駆り立てたかである。あなたがグーグル検索をすると、そのつながりを知るのはいたって簡単である。 検索結果に表示される広告をクリックして、小売業者のウェブ・ページへと行く。そして何かを買う。だがたいていのウェブ・ページやモバイル・アプリケーションでは、広告と購買の関連を追跡するのはずっと込み入った話になる。
広告主は投入したおカネを無駄にしたくない。フェースブックツイッター、ヤフーといった人気のプラットフォームは自社の広告が購買に結びついたことを示したい。そこで広告産業には副次的産業が成立することとなった。コンシューマの購買行動を調査して、彼らはじっさいどの広告がきっかけで購買を決断したのかを見定める。そのサーヴィスの需要が高いことから、百戦錬磨の競合ひしめくデジタル広告関連の技術サーヴィスという業種において、調査企業はとりわけ明るい地位をもっている。
データベースおよびクラウド・ソフトウェアの巨人であるオラクルは今週、この調査企業がいかに重要な存在になったかを世に示した。同社は有力企業と目されるデータロジックスを買収することで合意した。この取引は、アナリストのブライアン・ウィーザーによると数億ドルの後半にも上ると推定されるという。(オラクルとデータロジックスは両社とも金銭条件を公表していない)
「マーケターと呼ばれる人たちのなかでもとくに、成果連動報酬のマーケターは自分が採用した手法により確たる根拠を求める傾向があります」とウィーザー氏は述べる。 彼はピヴォタル・リサーチで広告業界アナリストを務める。
あなたがたはデータロジックスのことを聞いたことがないかもしれないが、データロジックスはあなたがたのことを聞いたことがあるはずだ。 同社はスーパーマーケットの会員カードをはじめとする小売業者のデータを買い取って、さらにオンラインでの購買行動の始終を追跡している。
このデータは、フェースブックツイッターといったデジタル・プラットフォームにとっては非常に大事なものだ。マーケターを相手に、サイトでの広告が実際に購買に結びついたことを示したいからだ。ソーシャル・ネットワークである両社は、フェースブックツイッターのIDと紐付けられデータロジックスにより匿名で特定されたプロファイルを利用する高度システムで、データを収集する。 たとえばメガレッドの化粧オイルがフェースブックで実施した3か月の広告キャンペーン では、実際に健康商品の購買へ走った人が増えたことが判明した。続きを読む
(From the NYTimes.com blog post. Thanks to Vindu Goel.)