シードラウンドについて再考

昨日の記事に寄せられたコメントのスレッドは興味深いものとなったので、もうひとつ記事にしてみたい。リックが書いた意見がよかった。
シードラウンドや、レートステージといった用語はさまざまな人がさまざまな場面で使っているので、意味がまちまちで混乱しやすい。
わたしは昨年6月にシードラウンドについて記事を書いたことがある。
とくに大事な箇所を引用してみる。
シードラウンドのため、最初にすることはプロダクトを作って、マーケットに問うことでプロダクト・マーケット・フィットを得ることだ。ここでシード資金調達が活用されるのが最適だと思う。
次に登る階段は、小さなチームを雇い入れ、事業の拡大を助けてもらうことだ。プロダクト・マーケット・フィットが試されるときだ。これがシリーズAの資金の使い途だ。
3番目の階段は、チームを拡張して売上を底上げし、マーケットを取りに行くことだ。これがシリーズB資金の使い途だ。
4番目の階段は、出費を全て差し引いた利益が伸びていき、事業の拡大に振り分けられるようになることだ。これがシリーズC資金の使い途だ。
5番目の階段は、あなた自身、チーム、そして投資家のために流動性を確保することだ。これがIPOやセカンダリーマーケットの役割だ。USVでは、すでにプロダクトを作っている会社で、マーケット・プロダクト・フィットを得ているか、その見込みが強いと弊社が判断した場合にシリーズAラウンド投資に踏み出すというのが大半である。
だが、なかには夜間と週末を使って起業したり、アクセラレータに参加する人もいるし、あるいは自力で事業を切り開く人もいる。こういった人はプロダクトを作って、プロダクト・マーケットのフィットを得るかそれに近いところまで行ける。かれらには3百万ないし5百万ドルは必要なく、かわりに50万ないし150万ドルでプロダクト・マーケットをフィットを得るための作業に取り掛かる。こうしてかれらはフルタイムでその仕事に専念し、数名を雇い入れ、プロダクト改善ができるようになる。これがUSVの好む投資手法だ。続きを読む
(From the AVC blog post. Thanks to Fred Wilson.)