タンブラーの広告統括者を退任したリー・ブラウンはバズフィードの広告統括の役職を引き受ける

リー・ブラウンは先週までタンブラーの広告セールス統括者を務めてきたが、次の役職を決めたようだ。彼はバズフィードのチーフ・レヴェニュー・オフィサーに就く。
複数の人物から聞いた話によると、ブラウンは2年にわたってタンブラーのセールス・チームを率いてきたが、いよいよ移籍の準備が整ったという。この役職を引き受けると仮定すると、彼はバズフィードでアンディ・ウィードリンの後任として、昨年12月に4年間の任期を締めくくった彼の仕事を引き継ぐことになる。
わたしはバズフィードの問い合わせ窓口にコメントを要請した。
今回の異動によってブラウンは、バズフィードのプレジデントであるグレッグ・コールマンとふたたび合流する。彼はかつてヤフーでブラウンの上司で、セールス統括者だった。昨年夏バズフィードへ移籍し、同社事業統括者を長らく務めたジョン・スタインバーグの後任となった。
バズフィードは目下、デジタル・メディアのなかでも一番熱い場所に挙げられ、昨年の売上は1億ドルに達したと表明している。そこでブラウンはコールマンに合流することで、セールスを一層強化し売上の伸長を図る。昨今広告ビジネスは復調著しく、旧来型の広告主にとっては困惑のもとになっている。
バズフィードでは旧来型のバナー広告をまるごと捨て、いわゆる「ネイティヴ広告」へと統一しバズフィード内で掲載するというのが大原則となっている。モバイル・サイトやアプリに加え、他社サイトやアプリにも進出している。
これはブラウンがタンブラーで担当してきた課題とは異なり、彼がタンブラーに加入した当時の同社は広告ビジネスのイロハから着手せざるを得ない、売上のない会社だった。彼が広告事業の構築に着手したのはヤフーが2013年に11億ドルで同社を買収した時期である。その後しばらくして、彼はヤフー社内でほぼ独裁に近い立場を得た。
ところが、ヤフーはこのたびタンブラーのセールス・チームをヤフー本社の中核となる広告セールスに併合させた。ある人物の話ではタンブラーの管理職たちはヤフーのやり方に合わせることを要求されたという。ブラウンは締め出されたかたちだ。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Peter Kafka.)