ジンガ創業者マーク・ピンカスがスラック競合のチャットグレープに出資

スラックは最近ますます、エンタープライズ向けメッセージングおよび共同作業ツールでの影響力を強めているが、一部の投資家はまだゲームは終わっていないと見ているようだ。
今年初頭にチャットグレープがベータワークスから1300万ドルの資金調達を実施したニューズが流れて以来の動きとして、同社はこのたびジンガ共同創業者マーク・ピンカスからの出資を受けたことを発表した。出資の金額については非公表。
「今回のお知らせは幾つもの理由でたいへん大きな意味をもつことです」とチャットグレープの共同創業者であるリーオ・ファスベンダーは述べている。「弊社のネットワークの広がりを促進するだけでなく、さらに重要なことに、途方もなく大きな質量の情報、技術的知見、利用状況が手に入るのです。ベータワークスからの出資に加え、今回マークがやってきたことで弊社は国外からの頼もしい投資家を味方につけました。これはチャットグレープがより一層のイノヴェーション、新進たるテクノロジを推し進めることが期待されている証のひとつといえます」
ウィーンを本拠とするチャットグレープは、自然言語処理を活用し、企業のワークフローを自動化し、社内の通信手段を効率化することを強みとする。同社は競合のスラックに十分対抗できる技術があると表明、目下全盛といえる勢いのスラックへの対決を鮮明にしている。
なお、ピンカスはスポークスパーソンを通じてコメントを発表する予定はないと回答した。だがピンカスはこれまで、本業であるジンガの経営の傍ら、長らくエンジェル投資家として活動してきた。ジンガのCEOを退任してからは各種スタートアップのインキュベータ「スーパーラブズ」を開設している。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Chris O'Brien.)