IBMがサムスンにかわってモバイル関連特許取得数トップに

2014年にモバイル特許を取得した上位10社リストには、聞きなれた名前がずらりと並んでいる。ただ、サプライズが2つだけあった。
1つめは、新規の特許取得件数の最上位に、サムスンを抜いてIBMが返り咲いたことだ。サムスンは今年2位で終わった。クアルコムは今年大躍進を遂げ、3位となった。以下チェタン・シャーマ・コンサルティング社が今回発表した調査報告書から。

上位10社に入ったのはモバイルでよく知られる企業ばかりで、マイクロソフト、LG、グーグル、エリクソンなどが名を連ねる。だがそれだけでなく、モバイルで苦戦が続いているブラックベリイ、サムスンといった企業も入っている。
あるいは最大のニューズというべきは、モバイル関連の特許がいかに多く認可されたかである。合衆国内では、特許のうち4件に1件はモバイル関連だった。10年前はこの数字はほんの10パーセントにも満たなかった。
モバイル特許はこの数年にわたって大幅な増加をたどっている。
ヨーロッパでは、モバイル特許はさほどの存在感を示していない。昨年の特許認可数のうち10件に1件という割合だった。実際、ヨーロッパにおけるモバイル特許の取得数は昨年から4パーセントの減少となっている。それに対し合衆国では17パーセントの増加だった。
「傾向として、ヨーロッパの有名各社であるノキア、フィリップスなどは勢力図の塗り替えにともなってランク外や影響力低下となっています」とシャーマは報告書で述べている。「さらに、合衆国はここ数年にわたってモバイル・イノヴェーションのメッカの様相を強めており、モバイル料金の集中が進んでいます。合衆国内マーケットにおいては世界各地モバイル契約者数の5パーセントを占めるにとどまっているのに対し、データ通信料総額の22パーセントを占めています」
一方中国企業は勢力拡大を進めている。現在中国は合衆国、日本についでモバイル特許認可数で3位となっている。ZTEとファーウェイが特許取得数上位に入っているほか、メディアテック、シャオミーといった競合他社も特許取得数で追い上げを見せている。続きを読む

(From the Re/code blog post. Thanks to Ina Fried.)