ディズニーがオンライン・ファンタジー・スポーツのドラフトキングズに2億5千万ドル出資

ディズニーはオンライン・ファンタジー・スポーツのドラフトキングズに2億5千万ドルを出資することを決定した。同社関係者の証言を匿名で掲載した報道から判明した。
今回の出資によってオンライン・ファンタジー・スポーツ事業は大いなる味方をつけたことになる。同事業は最近とりわけスタートアップ各社のあいだで流行となっており、資金調達もさかんに行なわれている。このホビーはソーシャルとモバイルという流れに乗って一段と多くの利用者を惹きつけている。
今回の取引成立によってボストンを本拠とする同社は9億ドルの評価額となることがウォール・ストリート・ジャーナルの取材で判明した。これはすなわち、ディズニーが同社の27パーセントほどを掌握することを意味する。ファンタジー・スポーツでは毎日、ファンがチームを結成してその運営を行ない、そこに本物のお金をつぎ込むこともできる。試合に勝てば賞金が獲得でき、シーズンを通じての優勝に対してではない。ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、ドラフトキングズとディズニーは(後者は世界最大のスポーツネットワークであるESPNの親会社でもある)コメントの要請に応じていない。フォーチュン誌によると、両社は先月から交渉に入っていたという。
ドラフトキングズには競合が多く、たとえばコムキャストの出資を受けているファンデューエルなどがある。ドラフトキングズはディズニー傘下のESPNの広告プラットフォームで今後数年間で5億ドルを投資する計画だという。ドラフトキングズはESPNで特別の広告枠を得ることになる。ファンデューエルは一方、ESPNでの広告も継続するが、特別枠はない。両社ともこれまで巨額の費用を投じてユーザ獲得につとめてきた。
これまでドラフトキングズに出資してきたのは、ザ・レイン・グループ、レッドポイント・ヴェンチャーズ、GGVキャピタル、アトラス・ヴェンチャーなどが挙げられる。ドラフトキングズによると、同社事業はスキル型ゲームに分類されており、合衆国およびカナダの国内法には抵触しないという。だが一部には賭博とのグレーゾーンに踏み込んでいるとの指摘もある。
ドラフトキングズはメジャー・リーグ・ベースボール(MLB)、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ナショナル・バスケットボール協会(NBA)の勝敗予想に対して賞金を行なっている。ドラフトキングズは2012年4月に設立され、CEOジェーソン・ロビンズが統括者となっている。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Dean Takahashi.)