ジンガのゲーム・ストゥーディオ統括者はCEO交代に先立ってひっそりと退社

ジンガは本日、ジンガ・ストゥーディオ統括者のアレックス・ガーデンが3月に退社した事実を公式に認めた。
ソーシャル・モバイル・ゲーミング企業である同社はこの退社について当初発表していなかった。だがガーデンの入社時には公式に発表している。彼が入社したのは約1年前で、当時CEOだったダン・マトリックが創業者マーク・ピンカスにとって代わりジンガの日常業務のトップに就任したときと同じ扱いであった。弊誌がガーデンの退社について知ったのは、マトリックが昨日退任し、ピンカスがCEOに復帰した後のことである。これらの人事はすべてジンガがモバイル・ゲーミングでの地位を固めることに専念している過程で施行されている。モバイル・ゲーミングは今年にも3百億ドルのマーケットになる見通しだ。
ジンガはまた、経営陣にデータ・エキスパートを2名加入させた。ゲーム制作者である同社がプレーヤーのゲーム利用状況をより深く分析し、定着化を目指していることがよくわかる。
ジンガのスポークスパーソンは今回の退社の事実を公式に認めたうえで、「相互合意にもとづく人事」と述べた。ガーデンは当時ストゥーディオ部門を統括してきたスティーヴン・チャンの後任として話題の人事だった。彼の退社は、ピンカスがCEOに復帰する前に完了していた。
ガーデンはレリック・エンターテインメントの創業者として、「カンパニー・オヴ・ヒーローズ」「ホームワールド」といった戦略ゲーム制作を続けてきた。ジンガに加入する直前、彼はマイクロソフトでエクスボックス・ライヴ、エクスボックス・ミュージック、ビデオ、リーディング担当ジェネラル・マネージャとしてマトリックと仕事を共にしていた。マイクロソフトでガーデンはHBO、ネットフリックスやESPNとのコンテント協業に取り組んできた。また、彼はオンライン出版社ネクソンにも務めた。ジンガでは、ジンガ・ポーカーの新シリーズをはじめ、ゲームの普及に貢献した。だがアップデートの結果はあまり芳しいものではなく、ファンの多くは旧いシリーズを懐かしんだ。そのためジンガはジンガ・ポーカー・クラシックの名前で復活させ、共存させることになった。
ガーデンがソーシャル・ゲーム製作元である同社に加入した当時、マトリックは次のように述べている。「アレックス・ガーデンの加入はわれわれにとってたいへん心強いもので、フランチャイズの運営、革新的なエンターテインメント・エクスペリエンスの発明、クリエーティヴな社風の育成にいたる、ジンガのこれからを支えてくれる存在です。ジンガ・ストゥーディオ担当プレジデントとして、アレックスは今後経営チームに加入し、弊社CTOが統括する部門も含め、全体を指揮する役割を担います。個人的な話ですが、わたしはアレックスとは25年来のつきあいで、彼がこれからも弊社チームのなかで先駆者かつメンターの役割をもって、弊社のクリエーティヴかつ確かな技術を強化してくれるものと信じています」
ジンガのゲーム・ストゥーディオ全体はガーデンの直属となっていた。ジンガは上級幹部に2名を新しく起用したと述べた。
エイミー・ガーシュコフは先日、ジンガに初代チーフ・データ・オフィサーとして加入した。ガーシュコフはこれまでイーベイで、カスタマー・アナリティクスおよびインサイツのチームを編成し、統括者を務めた。彼女の業績としては、イーベイのウェブサイト全体にわたってマーケティング通信機構およびカスタマー向け便利機能をパーソナライズするため、データ・サイエンス・アルゴリズムの作成を行なっている。
また、モーシズ・ゴールズミットはジンガのチーフ・データ・サイエンティストとして加入した。マシン・ラーニングのエキスパートとして20年の経験がある彼は、マイクロソフト・リサーチでプリンシパル・リサーチャとして9年間務めた。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Dean Takahashi.)