グルーポンが「ブレッドクラム・ライヴ」を開設しポイント・オヴ・セール(POS)マネジメントのアイフォーン版を加盟店主に提供

グルーポンはこれまで、日替わりセールという従来の商法から脱却しようと事業拡張を推し進めてきたが、本日同社はレストラン向けポイント・オヴ・セール(POS)システム「ブレッドクラム」の設備に追加投資を実施する発表を行なった。新設されたアプリはアイフォーンに販売データを実況で送信する機能を備えている。この「ブレッドクラム・ライヴ」はレストランの店主が販売状況や伝票整理、売れ行きのトレンドなど分析を把握できるようにグルーポンが提供するアプリである。店主が店頭に立っていない場合でもそれを受け取れる。
レストランでの割引優待はグルーポンが得意とするカテゴリでもあり、同社はこれに特化して利便性向上ソリューションを制作した。この業界ではすでにスクエア、ペイパル、リヴェル・システムズといった競合がひしめいており、各社が自前のプロダクトやサーヴィスを店舗のポイント・オヴ・セール(POS)システムに組み込もうと躍起になっている。
グルーポンによるブレッドクラム・プラットフォームがどの程度奏功しているかは明らかではなく、顧客数にしてもグルーポンの事業全体に占める割合にしても公表されていない。だがグルーポンは今後もこの分野での拡張戦略を狙っているようで、加盟店向けプラットフォームの将来性はまだ十分と判断している。
同社はアイパッドを活用したPOSアプリ「ブレッドクラムPOS」を2013年5月に開設した。これにつづいて昨年、タブレットを活用したキャッシュ・レジスタ型ソリューションも追加している。
そこでブレッドクラム・ライヴだが、グルーポンは「ブレッドクラム・プロ」プラットフォームの機能を携帯電話向けに拡張したことになる。このアプリは無料で利用できるが、店主がブレッドクラム・プロの会員として月間利用料として最低99ドル(アイパッド1台ごと)、もし10台分であれば399ドルを支払っていることが条件となる。アイディアとしては、レストラン、バー、クラブの店主がシステムを購入し、それをスタッフに支給して座席予約、メニューのカスタマイズ、勘定の管理、スケジュール設定、チップの記録などに活用させることができる。また、ウェブ・ブラウザやアイパッド上でタブを稼動させたままにしておくことができる。
ブレッドクラム・ライヴは、それに対し、店舗の特定のデータやトレンドをアイフォーンに送信することを主旨としている。たとえば客単価、実入りの収入、人気商品、売上推移、来店や顧客の動向、ゲスト数といったデータである。
アプリは本日、シカゴで開催された国立レストラン協会の見本市で初披露目され、iOS8以上を搭載したアイフォーンで利用できる。また、アプリは店舗の本社が承認した権限を授与されたユーザにかぎって利用できる。ユーザはブレッドクラム・コムのウェブサイトにアクセスし、イーメールとパスワードを打ち込む。
べつの説明をすると、これは店主またはマネージャ向けの設計で、彼/彼女が現場から離れているときでも実況を把握したいというニーズに応えたものといえる。続きを読む
(From the TechCrunch blog post. Thanks to Sarah Perez.)