シスコCTOウォーリアが経営陣刷新により退社へ

パドマスリ・ウォーリアは、ネットワーキングの巨人であるシスコ・システムズのチーフ・テクノロジ・オフィサーとして各方面から知られているが、今年夏に同社を退社することが、リコード誌による複数の人物への取材で判明した。
退社の発表は2、3週内にも実施される見通し。情報源のひとりによれば、ウォーリアの最終出勤日は7月25日となる予定だという。同日はチャック・ロビンズが正式に新任のCEOとして、長年のCEOジョン・チェンバーズを引き継ぐ予定日の前日である。彼女が次の役職が決まっているかは不明だが、数人から聞いた話では彼女は他社の取締役会に加入する準備を行なっているところだという。彼女はすでにクラウド・ソフトウェアおよびコラボレーション企業であるボックスと、小売業者のザ・ギャップで取締役となっている。
彼女は次の役職に向けた面接を少なくとも1社と行なったばかりで、結局は役職の希望が折り合わなかったという。彼女はまた、ヴェンチャー・キャピタル事務所のCEO兼マネージング・パートナーというオファーを受けて検討しているとの話も複数の人物から出ている。
今回の人事に先立って、3年近く長引いた後継者争いがあった。CEOの役職を射止めたロビンズは対抗馬とされたロブ・ロイドなど数人の台頭を退けてこのレースに勝った。ロイドはこれまで後継者の最有力候補とされ、ロビンズにとっては上司となっていた。
本日シスコはロイドとCOOゲーリー・ムーアが同社を退社すると発表した。ウォーリアと同じく、両者は7月25日で退社となる。3名はともにチェンバーズの後継者候補と目されてきた。チェンバーズは2012年に初めて、シスコを引退する計画があることを明かしていた。ブログ記事でロビンズはあと2週間で経営陣の指名を行なう予定だと述べている。
ウォーリアは2008年からCTOとしてシスコに務め、2012年からはCSOの肩書を兼務している。インド生まれの彼女はニューデリーインド工科大学で理工学の学位を得た。彼女はその後合衆国へと移り、コーネル大学修士号を取得した。PhDの学位へ向け研究をつづける傍ら、彼女はモトローラ半導体部門での職を得て20年以上同社に務めた。彼女はモトローラのCTOを4年務めた後シスコに加入した。
シスコではチャーリー・ジャンカルロの後任として、長年にわたってチェンバーズの後継者候補と目されていた幹部の役職を引き継いだ。ジャンカルロは退社してからは通信企業アヴァーヤの経営者として、暫定CEOを務めたのち、現在は会長となっている。
シスコのスポークスパーソンはコメント要請に応じなかった。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Arik Hesseldahl.)