フェースブックがヤフーのサイバーセキュリティ担当幹部を起用

フェースブックはヤフーのサイバーセキュリティ担当幹部を引き抜いた。アレックス・スタモスはセキュリティ・コンファレンスや議会公聴会での登場で広く知られており、ヤフーによるユーザのプライヴァシー保護強化を後押ししてきた。国家公安委員会の嘱託職員だったエドワード・スノーデンによる機密漏えい事件を受けた動きとされる。
スタモスの在任中、ヤフーはイーメール・サーヴィスでの全面保護、ウェブサイトでの保護機能拡張を進めてきた。彼が退社したことでこれらの施策にどういった影響があるかは不明だ。ヤフーのスポークスウーマンはスタモスの人事について公式に認め、現在ヤフーでセキュリティ担当幹部を務めるラムジス・マーティネスは暫定のチーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサーを務めると述べた。
スタモスは時折、コンピュータ・セキュリティへの懸念は過剰と場を和らげる発言をすることがあった。言葉が独り歩きし、「空が落ちてくる」的な恐怖を煽るのに使われがちなためだ。彼はウォール・ストリート・ジャーナルで先日「ページ・ワン」欄に記事を寄稿して、「サイバー」と接頭辞を過剰に用いないよう説いた。
フェースブックではスタモスはチーフ・セキュリティ・オフィサーとなり、ジョーゼフ・サリヴァンの後任となる。彼は先日同社を退社してライド・シェアリング・アプリのユーバへと移籍した。
フェースブックのスポークスマンは今回の起用を公式に認めた。スタモスはファースブックの個人ページで次のような声明文を掲載した。
「現在のインターネット・ユーザにとどまらず、まだ接続ができずにいる3分の2の人々に深く関係する一大事に正当な取り組みができる企業として、同社以上の企業は世界のどこにもありません」と彼は述べている。続きを読む
(From the Digits blog post. Thanks to Danny Yadron.)