イーベイが女性向けオンライン委託販売ショップのトゥワイスを買収

イーベイはペイパル分社化後初の買収を発表することになる。分野は同社が熟知している、セカンドハンドの洋服だ。
イーコマース・マーケットプレースである同社はトゥワイスを買収した。スタートアップである同社はアンドリーセン・ホロウィッツの資金を受けており、女性向けオンライン委託販売ショップを運営している。取引に直接関係する人物が明かした。商談成立価格は非公表。
イーベイの問い合わせ窓口は今回の買収について公式に認めており、同社はトゥワイスのテクノロジの一部を買い取るとともに、同社にフルタイムで勤務する40名のうち10名を採用すると表明した。トゥワイスのウェブサイトは今月中に打ち切りとなるという。トゥワイス共同創業者のノア・レディ・キャンベルとカルヴァン・ヤングはイーベイの売主向け利用環境チームに加入し、トゥワイスのテクノロジはイーベイの販売支援サーヴィス「ヴァレー」に統合される予定だ。なお、同サーヴィスでは最近中古の洋服を最近取り扱い始めている。今回の取引について明かした人物によると、「ほぼ人材目当ての買収」だという。
リコード誌で先日報道している通り、中古の洋服を扱うオンライン・マーケットの競争はこの2年ほどで激化しており、投資家たちはこの分野のスタートアップ5、6社に重点投資している。トゥワイスはこれまでに23百万ドル以上を資金調達しており、ザーラ、アン・テイラー、ギャップといったメインストリーム向けブランドの中古衣服やアクセサリを販売している。だがいまのところ、顧客数の獲得には十分成功しておらず、身売りを模索しているとの情報がささやかれていた。直接競合になるのがスレッドアップで、売主から中古の洋服を買い取り、それをマーケットプレースに売り出すという方式を採っている。
今回の買収はイーベイにとって理にかなうもので、同社は合衆国内でセカンドハンドの洋服を扱うオンライン・セラーとして主導的な地位にある一方で、この2年ほどで資金が豊富なスタートアップの重点化戦略によってその地位が徐々に薄れていた。今回の取引はイーベイが販売支援サーヴィス「ヴァレー」のアップデートにより中古の洋服取り扱いに着手した直後となった。
また、今回の買収が理にかなうのは、もうひとつ理由がある。業界のなかでは、同社の投資家であるアンドリーセン・ホロウィッツの斡旋により身売り先がうまく決まりそうだという話が流れていた。マーク・アンドリーセンは最近までイーベイの取締役を長らく務めていた。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Jason Del Rey.)