アリババが日本、ヨーロッパ、中東でクラウド拡張に10億ドルを投入

中国のイーコマース企業であるアリババは、同社のパブリック・クラウド「アリユン」に10億ドルを投じる計画を発表した。この資金は日本、シンガポール、ヨーロッパ、中東に設置するデータ・センター設備に費やされる。発表の声明文で明らかとなった。
このニューズに先立ってアリババは3月に合衆国内で初めてのデータ・センターを開設している。一方、中国と香港でアリユンは5か所にデータ・センターを運営していることが本日の声明文で判明した。
アリユンのホームページを見ると、あまり英語が見あたらない。だがアリババの子会社であるクラウド事業が世界各地で大きく伸びていることは明白だ。もっとも、その伸長の大部分は非英語圏の市場にとどまっている。
他地域での拡張路線は、コンピューティングおよびストレージのオプションを充実させることと並んでアリババがクラウド戦略として定めている課題だ。アマゾン・ウェブ・サーヴィシズ、グーグル、IBM、マイクロソフトといった先行組を追いかける立場にある。
これらの企業はこれまで北米でのクラウド事業を相当拡張しているものの、アリユンが同地で市場シェアをアジアを足掛かりとする大陸と同じように獲得するのは決して不可能ではない。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)