ドロップボックスがプロダクト統括者にツイッターのトッド・ジャクソンを起用

ドロップボックスは長期にわたる選出過程を経て、プロダクト統括者にトッド・ジャクソンを据えた。彼はツイッターのコンテントおよびディスカヴァリー・チームを運営してきたが、ドロップボックスではビジネス・プロダクト責任者とコンシューマ・プロダクト普及を担当する。
ジャクソンはこれまで、アイヴィー・リーグの学位に相当するテクノロジ業界の要職をグーグル、フェースブックと渡ってきた。フェースブックを退社した際は、モバイルのホームスクリーンに利用者の位置や時間帯に応じた最適なアプリを優先表示させるアプリ「クローヴァー」を設立した。ツイッターがクローヴァーを買収したことによりジャクソンはソーシャル・ネットワークである同社のプロダクト・マネジメント担当ディレクターに就任した。彼の職務にはツイッターのタイムライン、検索機能、ログアウト時ホームページの改善が挙げられる。
ジャクソンはツイッターで相次いでいたCEOディック・コストロ辞任をはさんだ幹部流出の例にもれず同社を退社した。
リコードですでに報じている通り、ドロップボックスはグーグルのニール・モーハンと協議を行ない、同職への招聘を図ったものの、合意には至らなかった。
モーハンとは対照的にジャクソンは組織運営の経験が浅い。ドロップボックスでの職務は彼の階層からすれば相当な昇進とみられ、彼がツイッター以前で経験した大企業における最上級の職務はプロダクト・マネージャだった。
だがドロップボックスはCOOを務めるデニス・ウッドサイドにスケール拡張の責任を委ねている。同社はジャクソンにはむしろ、同社のモバイル製品群の迅速な普及を重視させようとしている。リコード誌の取材で判明した。あと5年もすれば携帯電話優先のミレニアル世代が同社の人員の大半(推定35パーセントから50パーセント)を占めることが予測され、クラウド・ストレージ企業である同社にとって「持ち運び可能な仕事場」機能の確立は不可欠となる。
ドロップボックスのプロダクト統括者の職務は同社がクラウド・ストレージで数多い競合と、エンタープライズ/コンシューマの両面で張り合うために欠かせない役割である。同社はこれまでビジネス顧客の需要を十分に満たす機能が弱いと指摘されていた。コンシューマ向け製品についてはグーグル、マイクロソフトをはじめとする競合の脅威が差し迫っている。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Carmel DeAmicis.)