ヤフーが動画メッセージング・アプリ「ライヴテキスト」を合衆国、英国、カナダ、ドイツ、フランスで開設へ

〔ニューヨーク〕タンブラー本社で、ヤフーは新しいメッセージング・サーヴィス「ライヴテキスト」の初披露目を行なった。端的にいえばこれはテキストとオーバーレイされる無音動画チャット・アプリだ。
実演を行なったヤフーは、このアプリがペリスコープに似た利用環境であり、違うのは1対1の会話であることを示した。このアプリは動画メッセージを公のものとするが、自分に注目が集まらないよう設計されている。また、合衆国のほかに英国、カナダ、ドイツ、フランスでも明日から利用可能となる。
今月になってから一部の報道でヤフーが新しいライヴ動画アプリを香港で試験運用していると指摘されていた。ヤフーは台湾やアイルランドでの試験運用も行なっていたことを明かした。
メッセージングはいまやホットな市場である。実際、フェースブックはホワッツアップを160億ドルで買収しており、そのうえにフェースブック自身によるアプリ「メッセンジャー」も普及が順調である。だがフェースブックはメッセージングにおける唯一の勝者ではない。スナップチャット、グーグル・ハングアウト、アイメッセージ、ウィーチャットなど数多くの他社がユーザを集めようと躍起になっている。
もちろん、そこには敗者の一群もみられる。フェースブックはスナップチャットに対抗するため「スリングショット」を開設したものの、初盤でオーディエンスの獲得につまづいた。それに加え、小規模な挑戦者が大衆の支持を集めるには険しい壁があることを経験している。実際、ヤフーがメッセージングに参入しようと試みた「ヤフー・メッセンジャー」は、すでにアップ・ストアから取り下げされている。
控えめに言っても、ここはほぼ飽和状態の市場であり、ヤフーがそこを突破するには困難が待ち受けていることは間違いなく、新しい動画メッセージング・アプリの出来がよくても、それは変わらない。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Ruth Reader.)