アリババ、ボックス、フィットビットはIPOで天井をつけてしまったのか

アリババ・グループ・ホールディング、ボックス、フィットビットといったIPOに至るまで世界中の注目を集めた企業はその後、投資家の失望を呼んでいる。
「IPOというイヴェントはいままで、会社がさらに成長段階へ入る兆候と見られていました」とグルーバル・エクィティーズ・リサーチのアナリストであるトリップ・カウドリーはベンジンガの取材に応じて述べた。「いまでは、IPOはその会社が天井をつける兆候となっています」
カウドリーによると、数多くのジャンクが機関投資家へと押し付けられたという。取引所市場の存在が、未公開企業の投資家を救い出すという定説には無理があると彼は指摘する。
「考えてみてください。ここのところのIPOが、そろって失敗するのは時間の問題でしょう」と彼は言う。「何社かはすでにそうなっているし、ほかの何社かはそうなりつつあります。例を挙げましょう。アリババです。IPOで天井をつけました。ボックスはどうでしょう。下がりっぱなしです」
カウドリーはエッツィについて「ハイパーインフレ化した株式」と呼ぶ。同社は4月の株式公開以来、時価総額の40%以上を失った。
ゴープロはカウドリーのリストに載る企業の1社で、3月から上昇をつづけてきた。しかし、年初とくらべて10%近く下落している。
「IPOの公開価格を3分の1、または4分の1に設定すべきだった企業が何社もあります。そうすれば時価総額は増え、株価も上昇したでしょう」とカウドリーは説く。「データははっきりと目に見えています。IPOはこれらの企業のピークでした。取引所市場では投資家がえてして誤ることを認識すべきでしょう」
IPOで苦戦したこれらの企業ではなく、カウドリーが投資家に薦めるのは「ファンダメンタルな強さをもつ企業で、変貌を遂げた企業」だという。そのリストに載るのは、オラクル、マイクロソフト、アップル、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)などだ。
「わたしならオラクルをはじめ、マイクロソフト、アップル、それから気が早いかもしれませんがIBMのイノヴェーションは再開しつつあります」とカウドリーは述べる。「IBMが自己改革を実現するには6か月か1年ほどかかると思います。しかし、これらの企業はファンダメンタルのうえに事業を打ち立てることを強く求め、期待のうえに打ち立てる企業とは違います」
告知事項:執筆時点でルイ・ベディジアン記者は上記のリポートで言及した企業の証券を保有していない。
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(From the Benzinga blog post. Thanks to Louis Bedigian.)