ビッグ・データのスタートアップ「ブルーデータ」がインテルと提携、2千万ドルを資金調達

ブルーデータは、ハドゥープやスパークといったデータ・センターのインフラストラクチャにおいて使われている、企業向けビッグ・データ・ソフトウェアを手がけるスタートアップだが、本日2千万ドルの資金調達を発表した。同社はあわせて、チップメーカーのインテルと業務提携を新たに結んだと発表した。
インテルアーキテクチャ向けにソフトウェアを最適化することによって、柔軟で多用途の高性能ビッグ・データ環境を従来型データ機器に適用できるようにわが社は取り組んでまいります」とブルーデータ共同創業者で首席経営執行役員であるクマール・スリーカンティはこの発表を行なったブログ記事で述べている。「併せてわが社は、エンタープライズ顧客企業各社にイノヴェーションを普及することをめざし、営業部門やマーケティング活動の合流を実施します」
今回の契約に先立って、インテルはハドゥープのディストリビューションを開発しているクラウデラに昨年数億ドルの出資を行なった。また今年になってからは、スパークを手がけるデータブリックスとの業務提携も発表している。
ブルーデータのテクノロジはハドゥープ専用のファイル・システムだけでなく、既存のファイル・システムとの統合も可能となっており、仮想化インフラストラクチャでの動作にも対応する。エンタープライズ顧客のなかでは従来型データ・センターで仮想化インフラストラクチャを採用するのが主流だ。ブルーデータのソフトウェアはクラウデラのほか、ホートンワークスによるディストリビューションも適用できる。ハドゥープやスパークの商用利用はチップ販売を促進する効果が期待できる。そのためインテルは同社に関心を寄せたものとみられる。
以前より同社に投資してきたインテル・キャピタルはブルーデータの新規ラウンドの主幹事をつとめる。また今回匿名で新たに加わった投資家も1社おり、既存投資家であるアンプリファイ・パートナーズ、アトランティック・ブリッジ、イグニション・パートナーズの後に名を連ねる。
ブルーデータは2012年に創業し、カリフォルニア州マウンテンヴューを本拠とする。顧客企業にはコムキャストオランジュシマンテックなどが挙げられる。
ブルーデータの発表声明文はこちらから見られる。インテルは今回の提携についてブログ記事を発表している。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)