リンクトインのスライドシェアでブックマーク利用が可能に

2012年にリンクトインはスライドシェアを買収し、文書管理オンライン・コミュニティをリンクトイン集合知へと引き入れた。今日、プロフェッショナル・ソーシャル・ネットワーキング企業である同社はスライドシェアの統合をさらに推し進め、買収をきっかけに実施したブランド再構築の結果7千万人のユーザとの知見共有を簡易化することができたと発表した。
新装された文書共有サーヴィス「リンクトイン・スライドシェア」はさほどのニューズとはいえないものの、新機能として「クリッピング」を追加しており、ユーザは誰かの作成したプレゼンテーションを気に入ったら自分用の「クリップボード」に保存することができる。クリップ可能なスライド数には制限がなく、クリップボードの作成にも上限はない。
クリッピングはブックマーク・ツールのようなものと考えるといい。すぐれたプレゼンテーションを見つけて、あとで読みたいと思ったなら、プレゼンテーションをまるごと保存することもできる。しかしながら、あなたは自分で関心があると思ったスライドのうち、思い出すことができるものは幾つあるだろうか? クリッピングを使えば、気に入ったスライドを自分のテーマで設定した種別ごとにクリップボードにインポートしておくことができる。
また、ファイルごとに自分が作成したプレゼンテーションが他人から無断でクリッピングされることを予防することもできる。しかし、リンクトインはこれをあまり薦めておらず、ヴェンチャービートの取材に対して同社は今後「これまで見つけてもらえなかった新しい人たち」にコンテントを広めることを推奨しますと述べている。プレゼンテーションの利用状況はこれに併せて機能強化されており、どのスライドがいちばん多くクリップされたかを表示できる。
スライドをクリップすることは、リンクトイン・スライドシェアを使えばとてもかんたんだ。あなたがプレゼンテーションを見ている画面で、左下には「スライドをクリップ」というリンクがある。クリップをしたら、どのクリップボードに保存しておきたいかを決めることができる。さらに、クリップをソーシャル・メディア上で共有するというオプションもある。操作を誤ったり、クリップを取り止めたい場合はマウスのクリック1回で中断することも可能だ。
柔軟な共有を提供するのはとくに驚くべきことではない。ユーザは自分で選んだトピックごとの知識情報を好きなように分けて保存することができる。利用可能なコンテントはますます充実しており、リンクトインによるとスライドシェアには18百万件のプレゼンテーションが公開されており、これは2013年から80パーセントもの増加だという。毎月40万件のプレゼンテーションが新たに追加されている。
リンクトインによると、クリッピングに課金する予定はない。スライドシェアのアカウントをもっていれば誰でも利用できる。クリッピングはウェブ版からのみアクセス可能となっているが、リンクトインによると担当チームが現在「近い将来のモバイル版整備に向けて準備中」だという。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Ken Yeung.)