アマゾンが動画処理企業のエレメンタル・テクノロジーズを買収しAWSを強化

パブリック・クラウドを運営するアマゾン・ウェブ・サーヴィシズは本日、エレメンタル・テクノロジーズを買収したと発表した。スタートアップである同社は従来型動画コンテントをデジタル形式へと変換する動画処理サーヴィスを手がけている。
取引の詳細条件は公表されていないが、今日のザ・インフォメーション誌によると5億ドル規模の取引だという。
AWSはアマゾン・コム傘下で急速に成長している事業で、現在のところパブリック・クラウドでは最大の存在である。アマゾンが発行した声明文によると、エレメンタルのテクノロジを土台として新規サーヴィス提供をめざすという。
また今回の取引によってAWSはパブリック・クラウドを企業各社がこれまで利用してきた従来型データ・センターにも普及することを狙う。
「本日の発表によってわが社は従来型、ハイブリッド、クラウド・ベースのそれぞれにおいてインターネット経由の動画提供を行なっているメディア企業各社にとってより身近な存在になることができます」とAWSのチーフ・エヴァンジェリストであるジェフ・バーはブログ記事で述べている。
また先日AWSはクラスターK、アミアート、2レメトリーといった企業を買収している。
エレメンタルは2006年に創業し、オレゴン州ポートランドを本拠としている。投資家にはスカイ、テレストラ、ジェネラル・カタリスト・パートナーズ、ノーウエスト・ヴェンチャー・パートナーズ、ヴォヤージャ・キャピタルなどが挙げられる。
顧客企業としてはABC、BBC、コムキャスト、ESPN、HBO、NASA、NHK、ワーナー・ブラザーズが挙げられる。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)