ファームヴィル設計者のマーク・スキャッグズがジンガを退社

マーク・スキャッグズはゲーム設計者として「ファームヴィル」や「エンパイア・アンド・アライズ」を手がけてきたが、7年近く務めたジンガを退社することを決断した。ゲームズビート誌の取材で判明した。
スキャッグズのゲームは2008年からジンガに在籍している期間に、延べ数億人がプレイした。だがテキサスからカリフォルニアへの通勤に多くの時間を割いていた彼は今回退社することになった。同社によると円満退職だという。
ジンガにとって今回の退社は、300億ドル規模となったモバイルゲーム市場で数え切れないほどの競合のなか、優位を保つための牽引力に変化が訪れたことを示すものだ。
ジンガはその一方、採用を積極的に進め、昇格も実施している。ハスブロで人事担当幹部を務めたローラ・レヴェンコがジンガの「チーフ・ピープル・オフィサー」に就任した。
ジンガはスキャッグズのようなゲーム設計者を招聘することに依存してきた。彼と同等の階位には高い実績をもつ経験者が招かれている。ジンガは今日、リンカーン・ブラウンとジョー・カミンコウをシリア・ヴァイス・プレジデントに昇格させたと発表した。両名ともソーシャル・カジノ・スロット・ゲームを得意分野としており、このカテゴリは第2四半期において前年同期比274%増という急増を達成している。
首席経営執行役員のマーク・ピンカスはゲームズビートの独占取材に対し回答したイーメールのなかで、スキャッグズの長年にわたる貢献への感謝を表明している。スキャッグズは2009年、フェースブックソーシャル・ネットワーク内でファームヴィルを展開するチームを率いた。このゲームは一時期、3200万人もの日間アクティヴ・ユーザ数を獲得した。そのほかに彼はシティヴィル、ザ・ヴィル、トレジャー・アイルといった有名ゲームや、エレクトロニック・アーツではコマンド・アンド・コンカー・ジェネラルズを手がけた。
「彼はしばらくのあいだ、家族との時間を過ごし、次に取り組むことになる大きな挑戦をじっくり考える予定です」とピンカスは述べている。「わたしたちはこれまでの数年にわたるマークのリーダーシップとジンガへの多大な貢献に感謝します。ファームヴィル、シティヴィル、エンパイア・アンド・アライズに至る数多くのゲームを彼は手がけました」
ピンカスはエンパイア・アンド・アライズの担当チームは今後ジェネラル・マネージャを務めるキャサリン・デ・レオンの配下に属すると表明している。エンパイア・アンド・アライズは数週内に新機能「アライアンス・ウォーフェア」「ウォー・ファクトリー」を提供開始する予定。ゲーム設計に精通したピート・ホーリイがデ・レオンの上司としてアクションゲームおよび事業戦略を統括する。
ジンガは以前、エンパイア・アンド・アライズの評判は上々であると表明しており、モバイル機器のゲーム熱中者たちに焦点を絞ったタイトルのひとつとして定着している。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Dean Takahashi.)