グーグルがソングザを2016年1月31日で打ち切りへ

グーグルは本日、ソングザのウェブサイトおよびアプリが2016年1月31日をもって終了となることを発表した。グーグル・プレイ・ミュージックのチームがこれまでソングザの各種機能を移植するための準備を進めてきた。本日時点で2つのアプリの機能が半々に達したため、ソングザのユーザは2か月の移行期間をもって旧アプリから新アプリへ乗り換えることとなる。
グーグルは2014年7月にソングザを買収したが、当時スポークスパーソンは次のように述べている。「ただちにソングザに変更が実施される予定はありませんが、高速化、高機能化、そしてさらなる利用の楽しみを提供する目的では手を加えていきます」ソングザの各種機能は徐々にグーグル・プレイ・ミュージックへと実装されてきた。10月時点で、コンテキスト型プレイリスト(ソングザが開発した「コンシェルジュ」機能)がストリーミング・サーヴィスへと追加されたほか、2015年6月には無料で利用できる広告表示型ウェブ・ラジオ・サーヴィス(ソングザの開発した「キュレーテッド・プレイリスト」)も合衆国内ユーザを対象に開設された。
後者についてはカナダ国内で本日開設された。これはソングザがこれまで合衆国とカナダのみで利用されていたためで、すなわちソングザのすべてのユーザはすでにグーグル・プレイ・ミュージックの利用が可能となったことを意味する。グーグルのアプリはすでに60か国で利用可能となっているものの、合衆国およびカナダだけが無料で利用できるラジオ・サーヴィスを提供しており、13か国ではコンシェルジュが開設されている(フランス、スウェーデンノルウェイも今週から追加された)。
ソングザでいちばん人気の高い機能(キュレーテッド・ステーションズ、無料ラジオ、チーキー・プレイリスト)はすべてグーグル・プレイ・ミュージックのアプリへと実装が完了したことになる。言い換えれば、ソングザをいまでも利用している人は、乗り換えない理由がなくなったわけだ。また、ソングザの創業者4名は現在もグーグルに所属しているが、次の動画でぜひお試しをと宣伝している。

このうち2人、イリアス・ローマンとエリオット・ブリースと話をする機会があった。とくに聞きたかったのは、ソングザの熱狂的ユーザがはたしてグーグル・プレイ・ミュージックに乗り換えて寂しい思いをしないかである。ローマンはこう答えた。「きっと特別ななにかを見つけていただけるはずですが」また、ブリースがこうつけ加えている。「設定画面をみれば違いがわかると思います」というわけで、だいじょうぶらしい。
ソングザは今日の発表で事実上終了に等しいとはいえ、創業者たちは毎日両方のアプリを使い続け、「使い心地に不足がないか確かめている」という。創業者たちはどうにか全員に乗換えをうまく完了してほしいと望んでいる。そうでないと、ソングザはもっと前に終わってしまったのと同じことになる。
ソングザのユーザはすでにグーグル・プレイへの移行についてサーヴィスのウェブサイトやアプリ(あるいはイーメール)で告知を受けている。アプリを使ってみても損はないだろう。ユーザはグーグル・プレイ・ミュージックへとアカウント移行が可能となっており、お気に入りの楽曲やプレイリストをすべて同じように使うことができる。また、お気に入りステーション、最近使ったステーション、さらにはみんなのオススメ楽曲といった機能もソングザからグーグル・プレイ・ミュージックへと移行できる。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Emil Protalinski.)