AT&Tの発表を受け、グーグル・ファイバーも主要都市での高速インターネット網の整備を宣言

昨日AT&Tが38都市のリストを挙げ、高速インターネット網の整備を公約した。このリストに載っていなかったのはグーグル・ファイバー(競合するブロードバンド接続サーヴィス)が通信大手である同社に対してサーヴィスの高速化が課題と指摘していた都市がほとんどである。
グーグル・ファイバーは今朝、対抗の姿勢とみられる新規都市拡張の計画を発表した。今回はシカゴ、ロス・アンジェルスなど15都市がアルファベット社傘下のグーグルによって運営されるブロードバンドおよびケーブル・サーヴィスによって提供都市に加わった。これまでグーグル・ファイバーは中規模の都市を対象として主に南部と西部でファイバー網の整備を進めてきた。人口の多いサン・フランシスコなど大都市では整備の準備が保留になっていたが、障壁の多さが理由で整備は見送りとなった。
グーグル・ファイバーはブログ記事で、LAのエンターテインメント産業や、シカゴの(これから盛り上がりを見せそうな)スタートアップ機運を後押ししたいとの意図を表明している。
「映画制作やアントレプレナーシップの場として、そして家庭での帯域幅に高い需要が見込まれるシカゴとLAにおいてはギガビットのインターネット接続提供が果たすべき役割はきわめて明確です」とグーグル・ファイバー拡張計画統括者を務めるジル・シューヒマッハーは述べている。
AT&Tもやはり、ロス・アンジェルスでの整備を予定していると表明した。注目すべきは、両社ともに市の行政当局と協議を開始し高価格帯ギガビット・インターネットの整備を準備するとの宣言にとどまっている点だ。これは実現に難航が予想されるためだろう。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Mark Bergen.)