ピンタレストがテレトラーン・ツールのオープンソース化を実施

昨年からの公約であったように、ピンタレストは今日付けでテレトラーン・ツールをギットハブ向けにソースコード公開した。アパッチのオープンソース・ライセンスによる。
「テレトラーンの設計はひとつの仕事に特化されています。コード適用作業です」とピンタレストのソフトウェア・エンジニアであるボーガン・ソンはブログ記事で述べている。「たとえばダウンタイムの不要な適用作業、ロールバック、段階的ならびに連続的な適用作業といった最重要な機能はもとより、利便性を狙った機能もあります。たとえばコミット状況、異環境間の比較、進捗状況の常時通知のためのイーメールやチャットルーム採用、オープンTSDB指標の一覧表示などが挙げられます」

テレトラーンはMacOSやリナックスを搭載したマシンでの動作に対応しているが、現段階ではウィンドウズ対応には至っていない(ツール取り扱い説明書による)。また、テレトラーンでは仮想マシンへのコード適用が可能でアマゾン・ウェブ・サーヴィシズをはじめとするパブリック・クラウド環境で利用できる一方、このコードをコンテナーへと適用することには対応していない。ただし、ロードマップによれば今後の対応を見込んでいるという。ソンは次のように述べている。

他社のウェブ企業と異なり、ピンタレストでは自社製ソフトウェアのオープンソース化を積極推進してきました。たとえば、昨年にはプログラム言語「エリクシール」向けツールもリリースしています。

ピンタレストが2015年5月にテレトラーンをブログ記事で初披露目した際、同社は同年末をめどにソフトウェアのオープンソースを見込んでいると言及していた。予定を数週間延期しての提供開始となったものの、とにかく現在は誰でも試用し、実用に生かせるようになったわけだ。
ついでに述べると、これはピンタレストの仮想ゴミ出し場から持ってきたわけではない。テレトラーンではなんと、コードの適用件数が毎日500件を超える同社にとって実用品として機能している。ピンタレストには9月時点で1億人を超える月間アクティヴ・ユーザがいる。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)