ブラックベリイは200人をレイオフし携帯電話生産から移行

オタワ発 - 携帯電話の生産から徐々に引き揚げることを念頭においてか、ブラックベリイは金曜日、200人の従業員削減を発表した。対象はオンタリオの本社、フロリダのオフィスとなる。
ジョン・S・チェンは同社代表取締役会長で首席経営執行役員だが、今後のブラックベリイはソフトウェアとサーヴィスを事業者や行政機関に販売することに力を傾けると表明している。一方彼は、携帯電話はブラックベリイをお茶の間で通る名前にしたきっかけであり、生産は継続すると度々述べている。ただし、原価割れになる場合を除く。今回のレイオフはほとんどがオンタリオ州ウォータールーが対象で、残りはフロリダのオフィスだ。木曜日に同社はフロリダ州サンライズ市での75名退職を届け出ている。
「ブラックベリイは事業再建のため、世界各地で引き続き合理化の取り組みに集中してまいります」
と同社の声明では述べられている。「事業の拡大をもたらす経路を積極的に切り拓くとともに、収益を加速させるため、全世界での事業を見直していきます」
同社は昨年、画期的な取り組みとしてブラックベリイ10ではなくアンドロイドをオペレーティング・システムに採用した携帯電話を発売した。先月ブログ記事で、チェンはブラックベリイ10を断念したのではないと述べ、先代経営陣がかつての栄光を取り戻そうと専念したブラックベリイ10に触れた。「わが社はこれまでの成功を支えてくださった根強いご愛顧を見棄てるわけではありません」
だがこの公約はブラックベリイ10に一部機能更新を図るにとどまり、その後のオペレーティング・システムについては明確な方針を出していない。携帯電話にかんして彼が唯一発表したのは、アンドロイド搭載携帯の第2弾だった。「時機が整いしだい、ロードマップについては御知らせいたします」と彼は述べた。
徐々にアンドロイドに移行することでブラックベリイの強みは薄められるが、使えるアプリの数で不足していた部分は補える。また、オペレーティング・システムを開発するという重荷をグーグルに委ねることで、チェン氏はコスト削減効果があるレイオフを進めることもできる。続きを読む
(From the NYTimes blog post. Thanks to Ian Austin .)