クラウデラがデータ・サイエンティスト共同作業ツールのセンスを買収

ビッグ・データ・ソフトウェア企業のクラウデラはセンスを買収した。スタートアップである同社は、データ・サイエンティストの顧客にクラウド・サーヴィスを提供している。共同作業だけでなく、自分で作成した分析結果を共有し、それを共同作業者が即座に活用することができる。
クラウデラはプレスリリースを発表していないが、センスが火曜にブログ記事で告知を行なっている。「クラウデラが時代に即したデータ管理やアナリティクスにおいて主導的なのは明白です。」と同社創業者のトリスタン・ザージョンクとアナンド・パティルは述べている。「データこそがいまの世界にある一番大きな問題を解決するのに役立つという、わが社のヴィジョンがクラウデラにも通じるものでした。合流することによって、このタスクは加速して進むと期待されます」
2年前、筆者はデータ・サイエンティストのための共同作業ツールについて、まとめ記事を書いたがその当時からセンスの名は挙がっていた。ほかにはアダータオ、ドミノ・データ・ラブ、ヨットがあった。センスが採用するプログラム言語はR、パイソン、SQL、ジュリアだが、アパッチ・ハイヴ、アパッチ・スパーク、そしてクラウデラによるインパーラも対応する。センスによって構築した標本、作業場をクラウドに導入、保管することはたやすく、従来型データ・センターでも対応する。これはクラウデラにとって利点が多く、顧客企業には社内データ・サイエンティストに利用させ、会社のインフラストラクチャの一部として合理化に役立つ。
クラウデラは今回の買収で、ハドゥープのディストリビューションを手がけるホートンワークスやマップRといった他社との違いを打ち出すことにつながる。これまでの買収にはデータパッド、エクスプレイン・アイオーなどがある。
センスは2012年創業、サンフランシスコを本拠としてきた。昨年同社は110万ドルの資金調達ラウンドを発表した。投資家に加わったのはグラナイト・ヴェンチャーズ、イルミネート・ヴェンチャーズ、スーザン・アシー、スコット・バニスター、アンドリュー・マカラムなど。センスは引き続き顧客との取引関係を維持する予定だとザージョンクとパティルは述べた。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)