ディズニーは結局iPhoneじゃなかった

CNET Japan永井美智子記者が早かった

ウォルト・ディズニー・ジャパンは3月1日より、携帯電話事業「ディズニー・モバイル」を開始する。専用の端末を年3回発売するほか、●●@disney.ne.jpという独自のメールアドレスを発行する。

ターゲットは20代から30代の女性。現在ディズニーが提供している携帯電話向けコンテンツサイトの利用者のうち、20代以上の女性が75%を占めているというデータに基づくものだ。このため、端末や提供するサービスもすべて大人の女性を意識したものとなっている。

ワンセグ、モバイルFeliCaが利用できるほか、Windows Media AudioやSD-Audioに対応した音楽プレーヤー機能などを備える。

僅差で出遅れたケータイWatch、だが米国での事情も書いている

米国では、MVNOとして登場したディズニーのサービスがうまくいかず、2007年一杯で終了している。同社では、単独で事業展開した米国と異なり、日本ではソフトバンクモバイルと協業していることなど、ビジネスモデルが異なると説明。

ソフトバンクYahoo!ケータイはどうなる

ソフトバンク携帯電話には、押すだけでYahoo!ケータイに接続されるY!ボタンが搭載されていたが、DM001SHには代わりに「Dボタン」が用意され、ディズニーのコンテンツポータルサイト「Disney Web」をボタンひとつで開くことができる(Yahoo!ケータイのコンテンツも利用できる)。

ソフトバンクとの協力関係が錨になっている

会見したポール・キャンドランド社長は「キャリアというよりターゲットに対して良いサービスを届けることがもともとの目的。ソフトバンクとお互いの強みを出し合い協業していく」と述べた。ディズニーは米国で06年に始めたNVNO事業から1年で撤退しているが、「米国では単独展開していたが今回はソフトバンクとのコラボ事業だという点で違う。日本では7年間モバイルコンテンツ事業を展開してきて自信を持っている」(キャンドランド社長)としている。

追記

また、ソフトバンクモバイルの孫氏は、「ディズニー・モバイルでは、ポータルサイトもディズニーとソフトバンク、ヤフーの協力による豊富なコンテンツが用意されており、ハードでもソフトでもより深い感動や愛着を持てるような作りになっている。日常のライフスタイルを取り入れて、新しいディズニーのインフラや表現を演出できる」と両社による協業について説明した。